goo

世界のタブー 阿門禮

国や地域によって文化が違えば、行動様式やタブーも色々あるだろう。何となく面白いトリビアが出ていそうなので読んでみることにした。第一章の「日常生活のタブー」から読み始めて、紹介されている各国のタブーの事例の多さにまず驚かされた。次から次に色々なタブーが紹介されていて、それでいて、それぞれのタブーの背景にある文化や歴史に関する記述もしっかりしていて、なるほどなぁと感心することばかりだった。1冊の新書に収められたトリビアの数の多さではこれまでに読んだ新書の中でも随一。著者はネットの投稿という形で多くの事例を集めているらしく、次はマイナーな国の様々なタブー、例えばカンボジアではポルポト時代のことがタブーになっているのかどうか等に焦点を当てた続編なども期待したい。(「世界のタブー」 阿門禮、集英社新書)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )