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螺旋の手術室 知念実希人

最近読み始めたシリーズとは違う単独作品の本書。シリーズものも含めて著者の本はこれで3冊目だが、どれも医学知識がふんだんに使われていて面白いのはもちろんのこと、どんな結末を迎えるのか最後まで息をつかせないミステリーの醍醐味も満載で唸らされる作品だ。また本書はシリーズものの作品に比べてさらにその特徴が際立っている気がする。これから著者の未読の作品を色々追いかけていくことになると思うが、同じ医療ミステリーでも少し軽めのものと重たいシリアスなものの両方を楽しめるような気がしてそれが有難い。(「螺旋の手術室」 知念実希人、新潮文庫)

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