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老人の壁 養老孟司

ネットで「超老人の壁」という面白そうな本を見つけたので購入しようと思ったら、「この本を購入した人はこういう本も購入しています」というところに「老人の壁」という本がでていた。要は買おうと思った本には「前作」があるということだ。本屋さんの棚ならば、一緒に並んでいるなどして前作があることが知りやすいだろうが、ネットの場合は「著者」で検索しなおさなければそうした前作の存在がわかりにくい。「この本を購入した人は…」は販売促進のためにあるのかと思っていたが、読者にとってそうした本屋さんの現場を補完する意味もあるのだと納得した。内容は、二人の老人の本当にたわいのないお喋りだが、時々メチャクチャ面白いところがある。個性を伸ばせという風潮への苦言とか、医師による余命宣告がどんどん短くなっている話とか、老老介護や終活への疑問など思わず苦笑してしまったし、抗生物質と自閉症の関係という話もへぇそうなのかと感心してしまった。(「老人の壁」 養老孟司、毎日新聞出版)

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