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世界一「考えさせられる」入試問題 ジョン・ファーンドン

出張先の本屋さんでたまたま見つけた1冊。オックスブリッジの入試問題とそれについての著者のコメントが収められている。「昔の煙突はなぜ高かったのか」「海はなぜ塩辛いのか?」「自分の頭の重さの量り方」といった知識に基づいた思考の過程を問う問題もあれば、「建築によって犯罪を減らすには」「なぜ世界政府は実現しないのか」「カタツムリには意識はあるか」などかなりひねりのきいた問題もある。中には「あなたはクールか」「幸せとはどういうことか」といった禅問答のようなものや、「リンゴをどう説明するか」「あなたにとって悪い本とは」などどうやって採点するのか判らないような問題もある。私自身が最も面白かったのは「ハムレットは長すぎると思わないか」という問題。シェークスピアのハムレットは、完全に上演すると4時間かかる、彼の作品のなかでも例外的に長い作品ということらしい。もとより正解などない世界なのかもしれないが、採点者が考える良い回答と悪い回答、あるいは採点基準のようなものが判れば面白いのになぁと思ってしまった。(「世界一「考えさせられる」入試問題」 ジョン・ファーンドン、河出文庫)

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