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浜村渚の計算ノート 8と1/2 青柳碧人

ずっと読み続けているシリーズの9作目。読み始めてすぐに今までの作品とは色々な点で趣が違うことに気づいた。まず語り手がいつもと違うし、主人公たちが戦う相手もいつもと違うようだ。そもそも探偵役の主人公の一人が途中から殆ど登場しなくなってしまう。最後の著者のあとがきで、これらの変化にちゃんとした理由があることがわかる。シリーズの長期化で、読者を飽きさせない工夫とも解釈できるがそれが成功したかどうか、個人的にはやや微妙な感じがした。(「浜村渚の計算ノート 8と1/2」 青柳 碧人、講談社文庫)

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