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マッカーサーは慰安婦がお好き 高山正之

ずっと文庫で読み続けているエッセイ集のシリーズ。ほぼ全編が中国、韓国、米国、朝日新聞等への批判で終始しているのはいつも通り。本書中の半藤一利への痛烈な批判は、彼の本を読んだばかりで自分が彼の歴史観に無批判であることを危惧したばかりだったので、自分の中でバランスをとるのに役立ったような気がした。また本書の中で一番気になったのは、シリアのアサド政権の悪評が多分に情報操作の産物であるというくだりだ。本書におさめられたエッセイが書かれたのは2012年頃でもう6年も前のことだが、その後のシリアでの色々な出来事も含めて、何が真実なのか、見極めることの難しさを今回も痛切に感じた。(「マッカーサーは慰安婦がお好き」 高山まさゆき、新潮文庫)

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