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お人好しの放課後 阿藤玲

初めて読む作家の作品。普通の高校生たちが自分の周りの小さな謎を解いていく話だが、交錯する友人関係やら恋愛関係が推理を助けたり逆に妨げたりで、かなり複雑な様相を見せるのが特徴的だ。年配者にはそれが少し煩わしい気がするのと、その関係性によって同じ人が名字で呼ばれたり名前で呼ばれたり愛称で呼ばれたりで覚えるのが大変だが、若い読者には苦にならないのだろう。ミステリーそのものはとても楽しいので、別の設定の作品を是非読んでみたい。(「お人好しの放課後」 阿藤玲、創元推理文庫)

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