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絶対安全剃刀 高野文子

ニューウェーブといわれる作家の作品集。先日TVを見ていたら、ある漫画家が、自分に影響を与えた一冊ということで本書を紹介していた。漫画界では、つげ義春などと並ぶ伝説的な存在とのこと。読んでみて、やはりその表現方法の多彩さ、非凡さに目を奪われた。ある作品について、あとがきに「階段を描く構図だけでそれを降りる人物の足元の不確かさが伝わってくる」とあったが、まさにそんな感じだ。しかも作品によって画風やタッチがガラリと変わる。漫画という媒体の可能性を果てしなく感じさせる作品群が多くの作家に影響を与えたんだろうなぁと思った。(「絶対安全剃刀」高野文子、白泉社)

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