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ピープルズ 片桐雙観

以前にも書いたことだが、外国で日本人が見る景色は、観光旅行者、出張旅行者、現地に赴任している駐在員、実際に彼の地に住んでいる人、それぞれでかなり違う。さらに、観光都市や日本企業が進出している大都市と地方都市や田舎町で、全く違うことも往々にしてある。本書は、ミャンマーの中都市に暮らす日本人の伝えるミャンマーだが、この10年毎年ミャンマーを出張で訪問してきただけの自分の見たミャンマーとは全く違う国や人々の暮らしがそこにある。最近のミャンマーの迷走振りをみるにつけ、彼の「ミャンマーにとって急速な民主化は危険を孕む」という指摘は重い。(「ピープルズ」 片桐雙観、清風堂書店)

 

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