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オンライン講義 天文学16

今日のテーマは「自然災害とその仕組み」。自然災害には、地震、火山噴火、津波、台風、竜巻、寒波といった地球システム自体に起因するものと巨大惑星や彗星との衝突といった外部要因によるものがあり、内部要因による自然災害を引き起こす力は①自己重力 ②遠心力 ③コリオリの力 ④潮汐力の4つ。このうち最大のものは自己重力、遠心力は自己重力の1/300、潮汐力は自己重力の10のマイナス7乗と極めて小さい。地球表層活動のエネルギー源は太陽放射で台風やエルニーニョをもたらす。太陽放射と惑星放射は基本的にはほぼ均衡しているが長期的には少しずつ変化しており、それが生命誕生やカンブリア爆発などの一因になった可能性がある。一方、地球内部活動のエネルギー源はマントルの熱対流でプレート運動をもたらす。地球上では38億年前に誕生してから様々な大きな変動が起きているが、30億年前に生命が誕生してから完全に絶滅したことはなく、現在自然災害と呼ばれる現象の多くはむしろ地球環境を安定させ進化を加速する働きをしているという考え方もできるそうだ。次回テーマは、地球環境と人間活動、地球温暖化。
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