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カブトムシの謎をとく 小島渉

カブトムシ研究者による解説書。カブトムシに限らず、昆虫については、愛好家が多いにも関わらず分かっていないことが多いらしく、その最先端の研究成果を垣間見ることができる楽しい一冊。カブトムシに関しては、硬い殻が鳥からの捕食回避にどのくらい役立っているか、生息地の緯度(気温)と幼虫の成長速度の相関、大きなツノの効用などが特に面白かった。また、カブトムシ以外では、アゲハチョウの毒の有無と逃避開始距離の関係の調査が興味深かった。正直言って「そんなこと調べてどうするのかなぁ」というものもあったが、結構既に先行研究有りというのが笑えた。こうした話の面白さもさることながら、本書の真骨頂は研究者の論理的な思考と熱量を実感できるところだと感じながら読み終えた(「カブトムシの謎をとく」 小島渉、ちくまプラマー新書)
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