書評、その他
Future Watch 書評、その他
パット・ラフォンテーヌ サイン NHL

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演じられた白い夜 近藤史恵
雪に閉ざされた人里離れた山荘、様々な思惑がからむ演劇、曰くありげな男女等、技巧に走って行き詰まった一時期の「本格ミステリー」と呼ばれた作品群を思い出す設定の本作だが、私の興味は、「これだけ陳腐な設定のミステリーでまだ面白い作品に出会えるかどうか」の1点。昨年「サクリファイス」で注目された作者の人気を利用して過去の作品を引っ張り出してきただけなのか、それとも作者の作品の質の高さを認識できるのか、そこが興味の中心だった。結果は、どちらかというと後者に近いが、認識できたのは「質の高さ」というよりは「作者の作風」のみだ。本書をミステリーとして論じて良いのかどうか話kらないが、ミステリーとしては、非常に面白いアイデアが1つ使われているのだが、それが全く生かされていないのが残念だ。陳腐な設定は、そのアイデアを成立させるために必要な設定なので、必然性は感じられるが、やはりあまりにも陳腐すぎるというマイナスを乗り越えるものではなかった。(「演じられた」白い夜」近藤史恵、実業之日本社)
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フランク・ロビンソン サイン&ブローブ MLB

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ピーター・セラーズ 衣装 ピンク・パンサー

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ジョン・ルクレア サイン NHL

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ジェイソン・ゴア サイン&RC GOLF

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聖域 篠田節子
出版社で編集の仕事をしている主人公が転勤になり、急に辞めてしまった前任者の荷物から未完の小説の原稿を発見する。それを読んだ主人公が、その小説をどうしても世に出したいと思い、その著者を捜す。その経緯が書かれたサスペンスなのだが、本書の本質的なところは全く別のところにあるようだ。本書のストーリーが成立するためには、主人公が、「どうしてもその小説を完成させたい」という気持ちになることが必須だ。そこのところで作者が苦労しているのが良く判る。本書ではその小説を紹介するところの引用がかなり長い。しかもその引用部分が、そのまま引用されているのか、本書の記述者が要約したものなのかが途中で判らなくなる。また、引用していることを示す「」や『』などが全くないので、読んでいるうちに本書の地の文なのか引用なのかも判然としなくなっている。こうしたところも「主人公が小説を完成させたいと思う」ということを読者に納得してもらうための苦肉の策だろう。本書ではそれが結構成功しているような感じがする。(「聖域」篠田節子、集英社文庫)
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ジョシュ・ハンコック サイン MLB

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オードリー・ヘップバーン 衣装 ローマの休日、マイフェアレディ

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ナタリー・ウッド 衣装 ウエスト・サイド物語

前置きが長くなったが、まずは女優ナタリー・ウッドのコレクティブル。代表作は、ジェームス・ディーンと共演した「理由なき反抗」、NYを舞台にしたミュージカルの名作「ウエスト・サイド物語」の2つ。1981年に43歳の若さで死亡しており、出演した作品数は意外と少ない。「映画撮影中のボート事故で死亡」とのニュースに大変驚いた記憶がある。
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ゲーリー・チーバース サイン NHL

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ビューティフル・ネーム 鷺沢萌
彼女の作品は「ウェルカム・ホーム」に次いで2冊目だが、今回もその文章に天才的なものを強く感じた。「名前」にまつわる短編が4編収められている本書だが、そのうち3編は「ビューティフル・ネーム」という名前で刊行されるはずだった連作集に収録される予定だった短編で、そのなかの1つは彼女の死後彼女のパソコンから見つかった未完成の作品とのことだ。題名も正式なものではなくパソコン内のフォルダ名とのことである。そして4つの短編のうち最後の1編は、同じパソコンから見つかった未完成の作品で文字通りの遺作である。今の時代、パソコンの中身まで本になって刊行されるとは、そういう時代といってしまえばそれまでだが、本人も想定外なのではないかと思う。本書中の完成作品2編に共通して言えることは、かなり重たくなりうるテーマを明るく語り、最後に希望を持って終わっていること。「ウェルカム・ホーム」を読んだときにも感じたことだが、こうした小説の明るさと彼女の自殺というのがどうしても結びつかない。外に対する明るさや気配りで、内側に重たいものをため込んでしまったのだろうか。それとも、そもそも作家の死と書かれた小説を過度に結びつけること自体が間違っているのだろうか。 それから、未完成の作品を読んでみた感想だが、完成作と比べてかなり読みにくいことが判った。当たり前かも知れないが、やはり未完成品は説明が多い割には内容が曖昧な部分があるが、完成作は少ない言葉にもかかわらず内容がしっかり伝わってくるように思われる。(「ビューティフル・ネーム」鷺沢萌、新潮文庫)
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