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虚空の旅人 上橋菜穂子

「精霊の守り人」シリーズの第4作目。作者自身がシリーズの転機になったと語る作品である。主人公が短槍使いバルサからヨゴ皇国皇太子チャグムに変わり、舞台もヨゴ皇国の南へ大きく拡大する。話は第1作以降、巻が進むにつれてどんどん面白くなっている。昨晩は南アワールドカップ最終予選カタール戦を最後までみていてやや寝不足のはずなのだが、それでも「読み終わるまで眠れない」読書を楽しんだ。受賞した各賞、人気NO.1の期待を裏切らない楽しさであった。内容としては、この巻に至って、このシリーズの文学的な位置づけが少しわかってきた。解説にもあるが、私も、本書と「砂の惑星デューン」シリーズとの類似性を感じたし、LOTRとの世界観の違いなども見えてきた。そのほかにもいろいろ気がついた点は多いが、解釈はシリーズ読了後にして、当面はストーリーそのものを楽しむようにしようと思う。これから2人の主人公は再会できるのか、どのように関わっていくのか、大きく拡大した世界はどうなるのか、様々な期待がわき起こる。(「虚空の旅人」上橋菜穂子、新潮文庫)
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ウェイド・レッデン サイン NHL

NHLオタワセネターズのディフェンスマン、ウェイド・レッデンのサイン。彼も1995年のデビュー当時から大いに期待され、その後順調に活躍している選手の1人である。ホッケー選手の優秀さを示す記録としては、プラスマイナスという数字がある。アイスホッケーのように試合中に選手がめまぐるしく交代するような競技では、1人の選手の試合の勝ち負けに対する貢献度を測るのに何を物差しにするか難しい面があるが、それを測るために考案された数字である。すなわち、ある選手がプレーしている間に自分のチームが上げた得点から相手チームに取られた失点の差がプラスマイナスと呼ばれる記録だ。プラスマイナスをあげるためにはオフェンスの選手は自分で得点をあげればよいし、ディフェンスの選手は失点しないようにすればよい。いわばオフェンスとディフェンスの選手を同じ尺度で比較できるという記録だ。レッデンは、このプラスマイナスの記録が抜群に優れており、オタワ・セネターズでプレーした11年でマイナスになったのは1回だけ(2000年、-1)である。本当にチームに貢献している選手という見方ができるだろう。2006年にはNHL全体で最もプラスマイナスがよかった選手にも輝いている。なお、2006年にはディフェンスとしてオールスターに選出されたが風邪で出場できなかった。サインは、元気があって大変良い部類に入ると思う。
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ガリレオの苦悩 東野圭吾

特に作者のファンということではないが、人気作家の長編と短編集が同時発売というふれこみで並んでいたので、とりあえず読むのが楽そうな短編を選んで読んでみた。驚いたことに、最初の短編を読むとTVでみたことのあるトリックで、その次の話もこれまたTVでみたことのあるトリックとストーリーだった。私としては、内容を知っているミステリーを読むことは通常しない。読んだことを忘れて読み出してから気づくことはあるが、知っている話ならば読みはしないし、2度読むこともない。この本の場合も、「TVドラマの原作」とどこかに書いておくのがフェアだろう。それ以外の短編3本はまあまあという感じで、このシリーズはTVで見るのが一番だと思う。(「ガリレオの苦悩」東野圭吾、文芸春秋社)
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ロブ・ブレーク サイン NHL

NHLの名ディフェンス、ロブ・ブレイクのサイン。1990年にロサンゼルス・キングスでNHLデビューし、96年にはブルースに移籍していったグレツキーの後継としてキングスのキャプテンに就任した。2001年の途中でアバランチに移籍したが、2006年には再びキングスに戻り、再びキャプテンとしてプレーしている。まさにキングスの顔である。彼もキャリアの最後を自分のNHLの原点であるチームで終えたいということかもしれない。個人成績もディフェンスでありながらコンスタントに毎年50ポイント程度をあげている素晴らしいもので、1998年にはノリス・トロフィーを受賞している。
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ジェフ・オニール サイン NHL

NHLのジェフ・オニールのサイン。1995年ハートフォード・ホエラーズ(現ハリケーンズ)にドラフト1位(全体5位)で入団し、チームがカロリーナに移転後も同チームでプレーし、2004年に今のトロント・メイプルリーフに移籍して現在に至っている。コンスタントに50~60ポイントを稼ぐ、チームにとっては欠かせない存在感をみせるプレーヤーである。ちなみにオフシーズンのインタビュー記事等をみると、趣味は旅行、ゴルフ、釣りということで、特に得意なゴルフはシングルの腕前(ハンディ2)だとか。因みにこのサインは、以前紹介したブライアンベローズのサイン(2008年11月7日)と同様、枚数限定(たぶん50枚限定だったと思う)で制作されたゴールドバージョンで、見た目が美しい。
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マーロン・ブラント 衣装 波止場

マーロン・ブラントの衣装をあしらったコレクティブル。我々の世代だと、「ゴッドファーザー」とか「地獄の黙示録」の不気味な俳優、アカデミー賞受賞を拒否した変わり者というイメージだが、もともとはアイドル俳優だったらしい。彼の出世作である社会問題を扱ったエリア・カザンの「波止場」を見た時のインパクトも強かった。いろいろな面があって、私にはなかなかとらえどころのない俳優のように思えるが、こうした複雑なイメージは、色々な苦労をしてきた彼の経歴によって時系列的に説明ができるらしい。アメリカ映画協会のオールタイムベスト男優ランキングでは堂々の4位である。コレクティブルの方は、カラフルな華やかさはないが、すっきりしたデザインで気持ちの良い逸品である。
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イノセント・ゲリラの祝祭 海堂尊

待望の田口・白鳥コンビ・シリーズの第4作。前作から1年半しか経っていないのだが、その間に同シリーズ以外の小説が何冊もでているので、気分としては「ようやく出た」という感じである。話の冒頭から、解剖されずに荼毘にふされようとしている「変死体」が登場、本書が著者の別の本「死因不明社会」につながる話であることが察せられる。冒頭数ページ目で早速田口講師が登場、それから懐かしい面々が続々と登場してきてうれしい。登場人物について言えば、白鳥・姫宮よりもさらに過激そうな「ヤマビコ」コンビが登場、そのうちの「桧山シオン」は謎の人物のままで終わり、これからすごい活躍をするのではないかと期待を抱かせる。但し、ストーリーの方は、「エーアイ導入」という主題を直接扱いすぎていて、ミステリーやエンターテイメントの要素がほとんどなくなってしまっているのがなんとも残念だ。(「イノセント・ゲリラの祝祭」海堂尊、宝島社)
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スティーブ・マックイーン 衣装 大脱走

スティーブ・マックイーンのコレクティブル。私が見たことのある映画だけでも「荒野の七人」「大脱走」「シンシナティ・キッド」「栄光のルマン」「タワーリング・インフェルノ」等数多い。どの映画に使われた衣装なのかは不明で、但し書もないので、もしかすると映画の衣装ではなく彼が普段着ていた私服という可能性もある。映画で使われた衣装と私服のどちらが価値が高いかは一概には言えないが、希少性から言えば何枚あるか判らない私服よりも枚数が限定されている映画のセット衣装の方が人気が高いようだ。特に俳優がどんな服を着ていたか思い出すことができるような名場面の衣装などには当然人気が集まる。因みに彼の死因(1980年死去)をみると、いわゆるアスベストによる「中皮腫」とされており、海兵隊時代に乗った潜水艦のアスベストの内装、好きだった自動車レースの際の耐火服等様々の可能性が指摘されている。
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1949年オールスター エンブレム MLB

1949年にドジャースの本拠地エバート・フィールズで行われたオールスターゲームを記念して作られたエンブレムである。当時作られたものではなく、2003年に復刻されたものなので、収集的な価値があるものではないが、見ていてそれなりに楽しい。1949年のオールスターゲームは、初めて黒人選手が試合に登場したことで知られている(ジャッキー・ロビンソン、ロイ・カンパネラ、ドン・ニューカムの3選手)。記録によれば、試合の方はア・リーグが11-7の乱打戦を制したようだ。こういうコレクティブルが、遠い昔の試合を知るきっかけになり、良い。
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ライアン・スミス ジャージ NHL

NHLプレーヤー、ライアン・スミスのコレクティブル。1994年のデビューで、デビュー以来ずっとエドモントン・オイラーズで活躍していたが、一昨年オイラーズからNYアイランダースに移籍、さらに昨年からコロラド・アバランチでプレーしている。デビュー当時は、グレツキーを彷彿とさせる「オイラーズの若手有望選手」ということで、日本にもかなり熱いファンがいたのを記憶している。すぐにそれほどでもないということで落ち着いたが、グレツキーと比較されたのでは彼もかわいそうだ。成績を見ても抜群というほどではないがそこそこ活躍しているからだ。人気があった当時は、何枚かサインを持っていたはずなのだが、今探してみるとなぜか1枚も手元に残っていない。たぶん他のコレクターにあげてしまったのだと思う。かといって、また改めて入手し直すほどのこともない、ということでここでは、コレクティブルのみを紹介しておく。
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ガルシア・パークス・ウィアー シャツ ゴルフ

神の子「セルジオ・ガルシア」、サウスポーで初めてマスターズを制した「マイク・ウィア」、それにNZの「パークス」の3人のゴルファーのウェアをあしらったコレクティブルである。「ワールドパワー:World Power」という名前のシリーズで、その頭文字「W」「P」「O」の形にユニフォームが埋め込まれている。3人の選手の内、ガルシアとウィアの2人は、すでにサインを紹介済みのスーパースターだが、NZのパークスという選手は全く聞いたことがない。調べてみると、彼はかつてNZ期待の新星といわれた選手で、2002年にはNZ Sportsman of the yearにも輝いている。しかし、その後成績が全く振るわず、何と2007年11月にプロを引退してしまっているらしい。このコレクティブルが作られた当時は、3人とも期待の若手選手だったわけで、その後の明暗がこれほど激しいコレクティブルも珍しい感じがする。そうした3人の明暗はさておき、このコレクティブルはそれぞれ色の違う3つのウェアが並でいる本来ならばかなり豪華なものなのだが、その割には全体的な色調が地味なのが残念である。
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トンデモ国家・中国の驚くべき正体 陳恵運

北京オリンピック前の今年1月に出た本で、中国から日本に帰化した著者による現代中国の道徳が欠如した社会の実態を克明に記した本である。この本を読んでいると、どこまで信じてよいのか不安になるほど、中国のダークサイドがたたみかけるように記述されている。国家の政策によっていかに国民が翻弄されてしまうかがよく判り、読んでいるとだんだん恐ろしくなる。少し前に読んだ「羊と貝の中国」の「貝」の部分だけがどうして突出してしまったのか、その根本原因は何なのかが知りたくなる。(「トンデモ国家・中国の驚くべき正体」陳恵運、ゴマ文庫)
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アレス・ヘムスキー サイン NHL

NHLエドモントンオイラーズのウィンガー、アレス・ヘンスキーのサイン。チェコ出身の25歳で、2000年NHLデビュー以来ずっとオイラーズで活躍している。年間ポイント数もコンスタントに70前後の数字を残しており、チームにとっては欠かせない存在と言えよう。彼は、夏場にローラースケートを履いて行うインライン・ホッケーの選手でもあり、そちらでも活躍しているというちょっと変わった選手だ。サインは、派手さはないが、悪くない。
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マーチン・ハブラット サイン NHL

NHLシカゴ・ブラックホークスのウインガー、マーチン・ハブラットのサイン。チェコ出身特有のテクニックとパワーを兼ね備えた選手で、2000年のデビューから素晴らしいプレーをみせ、通算成績も1試合1ポイントまではいかないがそれに近い数字をあげている。彼は、私と同じように「ウェイン・グレツキー」のアイテムのコレクターとしても有名で、専門誌にコレクションに関する小さなコラムを書いていたのを記憶している。そういう意味でやや親近感を持っている。このサインも丁寧に書かれていて、コレクターの気持ちが判っているなぁという感じがしてうれしい。
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グレタ・ガルボ 衣装 ハリウッド・レジェンド

なぜだか名前はよく知っているのだが、出演した映画を観た記憶は全くない。36歳で引退した後、公の場へ姿を現すことを徹底的に避け、1954年のアカデミー栄誉賞受賞の際も姿を見せなかったという。アカデミー主演女優賞に3度ノミネートされているが受賞できなかったことへのわだかまりがあったのかもしれないが、それ以上に徹底したマスコミ嫌いということなのだろう。そうした行動が却ってミステリアスな存在として偶像化させたと思われる。アメリカ映画協会の「アメリカ映画スター・オールタイムベスト100」ではイングリッド・バーグマンに次いで第5位となっている。
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