随分前から、題名はもとより、中身も知っているような錯覚があった。多分大胆な岸田今日子の裸体のポスターの所為であろう。
白黒映画だろうから、と金を払って見なかった。自粛生活で、ネットでタダで見たら、自分の思い込みが恥ずかしい。
原作は安倍公房だもの、寓話だよね。岸田今日子の豊満な身体や癖のある女の演技よりも、砂に閉ざされた特異な空間性が、今のコロナに囲まれた現実のこの國に似ていたような。
題名は「砂の女は」は格好つけすぎで、本当は「砂の家」なのかもしれない。
今のだらしないA政権は、『砂の政府』かも。