玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

東條はヒットラーか?

2018-08-13 21:25:18 | 近現代史

今年も終戦記念日を迎える。終戦のほぼ1年前の19447月中旬、東條英機(首相・陸軍大臣・参謀総長・軍需大臣を兼任)政権は、ほんの数日間で総辞職に追い込まれた。

東条は、一身に戦争責任を背負って、東京裁判でA級戦犯として刑死した。その秘書官であった赤松貞雄は戦後になって、『東條秘書官機密日誌』の中で、「木戸幸一内相の陰謀によって東條内閣は倒れた」と書いた。

近現代史は、岸信介の勇気ある行動によって、東條内閣が倒れたという面が強調された。

実際は、東條は天皇に内閣改造を約束してしまった。そのために現大臣の一部に辞職を求めたが、岸国務大臣が辞職を拒否したため改造ができなくなり、責任をとって東條は退陣した訳である。

岸が辞職を求められた時に、相談する人があると答えた。その人が木戸内相であったことは、『木戸幸一日記』にさらっと載っている。赤松は更に云う、「岸も木戸も長州でつながっている」と。どうも、岸の勇気は眉唾らしい。

東条は、天皇と木戸内相の信任を失ったと思い、潔く退陣する。その後の重臣会議では、後任のあてがない東条おろしだったことが分かる。結局、サイパン陥落後の非常時で、当然軍人内閣であること、且つ、前線に居ないという小磯朝鮮総督が消去法で首相になった。その程度の軍人内閣だった。

はたして東條は俗に云うファシズム的独裁者だったのだろうか?ヒットラーは最後まで戦い、ベルリンまで攻めさせて、勝手に自殺した。この國は東條に戦争責任を負わせて、その後カッコよく昭和天皇が聖断によって戦争を終結させた。

いったい誰が本当の権力者だったのだろうか?こんなことを戦後70年過ぎても明確に口に出せない臆病な国民性に付け込んで、現在は岸信介の孫の政権が存在している。

東条秘書官機密日誌

木戸幸一日記 下巻

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どうせもらったものだから

2018-08-09 23:19:53 | 時事

他人からもらった民主主義はいずれ綻びが出ると思っていた。今の愚劣な政府をつくったのは、とどのつまり、ほかならぬ我々国民なのだ。議院内閣制だから、選挙でダメな議員は落とさないと何もよくならない。

きょうび、国会中継を見ることがある。野党の質問者が作るパネル、あれって本当に必要なのかな?だって、テレビからは見えないもの。単なるお飾りだね。ちゃんと資料に基づいた質問しているという振りかな。でも、今の政権はご飯論法の答弁しかしないのだから、無駄だね。

もっとも、あんなみっともない答弁を堂々とやる総理は、戦後のこの国にはいなかった。

そう云えば、3年前のことだが、安保法制の委員会採決の時に強行採決反対とか、紙を印刷して頭上に掲げて、顔はテレビの方に向けていたお為ごかしの野党議員諸君、君らの顔は忘れない。この国が戦前に逆行したら、まず責任は君らにあるということをよく考えて欲しい。

(注)「ご飯論法」とは何か。→「朝ご飯を食べましたか」と質問された場合、パンを食べていても、あたかも「ご飯(白米)」について問われたかのように論点をずらし、「食べていない」と強弁する論法だ。労働問題に詳しい法政大の上西充子教授がツイッター上で紹介すると、「秀逸な表現」などと一気に拡散した。【東京新聞 529付朝刊より】

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日本をダメにした首相

2018-08-07 13:35:26 | あれこれ

86newsポストでは「日本をダメにした10人の総理大臣」は以下のとおりだそうだ。

1位:菅直人、2位:安倍晋三、3位:鳩山由紀夫、4位:宇野宗佑、5位:森喜朗、6位:麻生太郎、7位:小泉純一郎、8位:野田佳彦、9位:村山富市、10位:羽田孜。

最近の首相は全員ダメということである。気になるのは、3位の鳩山氏だが、やり方は拙かったが独立国としての普通の主張をしたのではないか。それがマスコミの袋叩きになり、呆気なく政界から消されたが、それで良かったのだろうか。裏にアメリカやそれにつながる闇があったのではないだろうか。

2位の安倍氏は、柔和な顔に似ず、「地獄を見た男」と田崎史郎氏は言うが、彼は長く政権についていたいのではなく、単に政権から落ちるのが恐いのではないか、と思える。「ハウス・オブ・カード」のドラマの筋のように、副総理の麻生氏が狙って、実はその後ろで、菅官房長官が虎視眈々と狙っている。そんな感じだ。

1位の菅氏は、現官房長官と混同される程度の存在になってしまった。何が彼をして、あんなことをさせたのだろうか。あの時は誰がやってもうまく行かなかった気がする。東日本大震災が民主党の時に起きたことによって、2大政党制の土台が根底から崩れたのではないか。火かき棒,poker,texas,hold

コメント (1)
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