キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

Gifted programs

2007-09-27 04:59:03 | アメリカ小学校事情
娘が小学校2年生の終わりに、担任の先生の勧めもあって、Gifted programs選抜の試験を受けさせてみた。これは、私たちの以前住んでいた町では、3-5%の子どもが、highly competent (能力に秀でている)ということで選ばれているらしい。各州や学区によって、選抜の条件が異なっているようで、この学区では知能検査の98パーセンタイル(順位尺度で、この場合は100人中下から数えて98番目。言い換えれば、上から2番目)以上と聞く。
娘は95パーセンタイルだったらしく、基準に満たないということで振り落とされてしまったが、親としては、95でも、思わぬ結果でびっくり。

その反面、親らしいことをもっとしてあげたら良かったという後悔の念が沸いてくる。娘が生まれた頃から大学院に戻り始めた私にとっては、まっすぐ向き合って子育てしたことが少ない気がする。おっぱいをあげながらGREの問題集を解き、絵本を読んであげながら院の宿題の心配をし、授業が終わった後慌ててプレスクールのお迎えに行き、などなど数えたら限がない。
その上、息子が障害児だということで、つい注意と関心は、息子の方に流れてしまう。息子は数多くのセラピーをこなし、自閉症児のためのプログラムに参加してきた。娘はどうしても送り迎えにつきあうだけになってしまう。
そう考えると「無関心」「放任」とレッテルを貼られても仕方がない子育て法だったのかもしれない。
 
ただ娘の発達にとってプラスになったのは、家にテレビを置かなかったことである。テレビっ子で育った夫にとって、生涯で一番後悔しているのはテレビの視聴時間。子ども時代何もせずにただテレビを見て時間をつぶしたことを非常に悔やんでいる。そういう夫に共感し、覚悟が必要だったがどんなに忙しくても、DVD, Video(年齢にふさわしいもの)以外は見せないというポリシーを貫き通したことが幸いしたらしい。
そのおかげで、本の虫に育ってくれた。読書が大好きで、幾つも章がある200ページ程の本を1日で読んでしまう。根気と読解力では、親の私も顔負け。
そのうち、この単語どういう意味?って娘に聞くようになるのかな?
 
話は戻るが、やはり何もしてあげなかったという感が強い。子育てや幼児教育は私の専門分野であるなんて、恥ずかしくて人に言えない。理論は分かっていても、現実の中でつい「なりたくないイヤな親」になってしまう。とはいっても、子育ては生涯続くものなので、ここで諦めずに、何をしてあげたらいいのか考えていきたい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする