キキ便り

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リストラから教えられる人生 その9

2010-06-24 14:22:11 | リストラから教えられる人生
今日はダンナにとって、この大学に残る最後の望みが消えた日になった。

昨日より、自分を解雇した上司にもう一度メールを書き、オフィスの将来を考えるとどうしてもディレクターなしでは運営は難しいということを訴えた。

今日、もう一度修正し、合計で30回くらい書き直しただろうか、2日かけてメールを書いたダンナだった。

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数時間後に返事がきて、私の決定は変わらないという短い返事だった。これで、彼の希望も、部下たちの希望も消えてしまった。これから部下たちも、状況が許すなら、次の仕事や大学を探す人も出てくるだろう。

毎日暗い顔をして出勤し、時々泣いて彼のオフィスにくる部下たちのことが心配でもう一度最後の望みをかけてメールを出したが、全く考慮に入れてもらえなかった。

君主政権とでもいったらよいのだろうか、アメリカの州立大学でも見られることにショックを隠せない。

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ダンナは人権センターに相談にいったが、こういうケースは家族を巻き込んで戦わなければならないというようなことを聞き、もう諦めることにする。

ダンナは泣くに泣けない様子で、非常に気落ちして、見ていて痛々しい。明日から里帰りで、朝の5時に出発の予定だが、今夜は私もダンナも眠れないだろう。でもそういう私たちのことを覚えて祈っていてくださる人たちが沢山いるので、きっとダンナも立ち直ってくれると信じている。
コメント (2)
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