里帰りで今回、日本語の道の説明がよく理解できないということがしばしばあった。
旅行中、お店や駅などを探すために、頻繁に道行く人、コンビニのおにいさん、駐車係りの人、などに尋ね続けた。
「むこうに見えるあの道をまっすぐいって、しばらくすると白い建物が左に見えるから、そこを右に曲がって・・・・」
「そこ」「あこ」というのがどこをさしているのかが、よく分かりにくい。日本の場合、道の名前がなかったり、はっきり示されていないことも多いので、なおさらややこしい。
そればかりでなく、私の記憶力にも限界がきているのか、説明の最初の文は頭に残っても、説明が続くと覚えられなくなってしまう。説明を聞きながら、頭の中で方角のなんとなくのイメージが沸かないのは、日本語に限らず英語でも同じなのかもしれない。
日本生まれなのに日本語が理解できないという私を、娘は不思議がったが、頭の中は日本語特有の「あいまい」な表現を拒否するという老化?あるいは進化現象なのだろうか。