キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

息子の初めての車の運転に付き合う

2012-07-30 20:32:57 | アメリカ高校生活

 

アメリカでは、16歳になると正規の運転免許書が取得できるらしい。

日本のような自動車学校に行く代わりに、親などのおとなが同乗して教えることもできるらしい。

そのためには、夜や高速道路などを含めて50時間、教習したことを記録したものを提出することによって認められるとか。

もうすぐ16歳の誕生日を迎える息子は、今日運転免許センターで、筆記試験を受けてきた。

30問中、26問正解だったので、合格。

その他のいろいろな資料を提出し、やっとこれから実地練習を行う許可をもらうことができたので、息子も嬉しそう。

まずスタートとして、私が同乗して近所を1回り。

教える私の方が、はらはらして心臓に悪かったが、どうにか事故もなく第一回目は無事終了。

これから私が夏休み毎日教えるとなると、なんとなく気が重い。

日本の教習車のような、教官の席にブレーキでもあれば安心だが、普通車ではそうはいかない。しかし、息子は意外と慎重に運転してくれるので、案外うまくいくのかもしれない。

高速道路と縦列の指導は、夫に任せよう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自閉症子育ての回想:自閉症を否定すること

2012-07-30 07:21:45 | 自閉症アメリカ教育事情

今までで出会った何人の人たちから

「えっ、自閉症だなって知らなかった」

「自閉症に見えない」

「自閉症じゃないんじゃないの」

などとの言葉をいただいてきました。

「えっ、自閉症だなって知らなかった」や「自閉症に見えない」は、親や本人にとって励ましの言葉でもあるのですが(療育がうまく進んでいる、など)、「自閉症じゃないんじゃないの」は、言ってはいけない言葉じゃないかと思うのです。

親の立場として、「自閉症じゃないんじゃないの」と言われ、かちんとくることがありました。先生や専門家はそういうことは言いません。特にまだ出会ったばかりの人にそう言われると、どうして自分が見聞きしたわずかな情報でそのような言葉を軽く言ってしまうのだろうと思うのです。

そのような言葉を言ってくださった人にとっては、励ましの意図があったのかもしれません。しかし、親にとっては自分たちの判断が軽視され、これまでの苦労や思いを覆されるようなきもちになるのです。

軽度の自閉症は、本人の容貌、言動からは見えにくいのです。それが利点になる場合もあれば、そのために本人や家族が抱える苦労を想像しにくいというマイナス面もあります。

また家族にとっては、子どもの自閉症で苦労しながらも「自閉症」というレッテルがあるからこそ、本人や自分たちを守る術を得ているというところがあります。手短な例で説明すると、外で誤解されるような行動をとった時、「自閉症なので。。。」と相手に説明することができるからです。

先行研究の中では、「自閉症」と診断してもらったことで、自分の子育てが悪かったのでは、というような自責感から解放されたというような事例が報告されています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする