キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

最も心に残った本-2016年

2017-01-02 19:57:34 | キリスト教

3作とも自伝。

1. Heavenly man: The Remarkable true story of Chinese Christian Brother Yun by Brother Yun

2. When breath becomes air by Paul Kalanithi

3. Hiding in the light by Rifiqa Bairy

1は、中国でキリスト教信仰のために、想像を絶する迫害、投獄、虐待され続けたクリスチャンのユン兄弟の驚くべき証の本。試練の中でますます信仰が研ぎ澄まされていく様子がよくわかる。詳しくは、このサイトを参考に。

http://www.christiantoday.co.jp/articles/21795/20160822/makoto-no-yorokobi-20.htm

2は、将来を約束された若く有能な脳神経外科医が、末期がんの宣告を受けてから死に至るまでの姿を描いたもの。はっきり本には描かれていないが、背後に信仰があることが伺わされる。涙なくては読めない本。

3は、スリランカから米国に移住し(叔父にレイプされたことと、実の兄に失明させられたことが原因)、厳格なイスラム教家庭に育った彼女が、次第にキリスト教の信仰に導かれていく過程が前半に描かれている。キリスト教への回心ゆえにイスラム教の両親から(既に父親からの暴力を定期的に受けていた)の名誉殺人を恐れたリフカは家を脱出。フェイスブックで知り合ったクリスチャンのカップルのところにしばらく逃げ隠れするが、それからは養育権などを巡り、18歳になるまで実親との紛争裁判が長く続き、その間、刑務所に入れられたり、里親のところを転々とする生活。またそれだけでなく若くして末期がんという宣告を受けるが、自分が信じる治療法を選択し、結果的に命を取りとめたということも描かれている。彼女のストーリーは全米中に紹介されているが、日本語訳つきのインタビューも紹介されている。

https://www.youtube.com/watch?v=PBRUVE_qMns

 

 

 

 

 

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大掃除とミニマリズム

2017-01-02 16:14:45 | シンプルライフに惹かれて

アメリカの場合、年末の大掃除ではなく、春に掃除をする「スプリング・クリーニング」。そこで、空気の入れ替えしやすいようなホコリ取りなどの掃除は春に先送りし、クローゼットやバスルームの引き出しなどの整理整頓をする。そこで気づいたことの覚え書き。

1.未使用のアイライナーやアイブローペンシルなどが、引き出しの至るところに。安価のメーク用品は、つい購入してしまいがちだが、こうやって重複することもあるので、これからは、「なくなってから購入」することにしよう。

2.寒色のマニュキアが何本か見つかる。セールで購入したものばかりだが、結局使用しないまま。もともとマニュキアはほとんどつけないので、もう購入するのをやめようかと思う。どこかでメイク用品の寿命は1年(試供品などは、もっと短いようだが)と聞いたので、2016年に購入したもの以外は思い切って捨てることにする。

3.私の捨てるものに共通しているのは、お店でセールなどで購入したもの。アマゾンなどのオンラインで購入したものは、殆ど捨てることはない。レビューを読んで吟味して購入したものは、自分の記憶に残るばかりか、最後まで大切に使う傾向。私のような年齢になると、自分に似合いそうなもの、肌に合うものがかなり決まってくるので、これからは90%メイク品はオンラインで購入することに決める。

4.衝動買いは、時間とお金の無駄。つい先日もAnthropologieのバーゲンでついシャツを買ってしまったが、やっぱり気が変わり翌日返品(返品が簡単なアメリカならこそ)。今年の目標として、好きなブランドのお店だけに足を運ぼう。私の経験の中では、未知のお店に足を運んでも結局は、何も買わずに終わることが多い。個人的には、ビジネスカジュアル品が多いBanana Republic, Ann Taylor, Loft, J Crewがお気に入り。お洒落な服を探したい時には、Anthropologie,Max Studioも視野に入れてショッピング。日本でショッピングする時は、無印がお気に入り。

5.薬棚の整理。期限の切れたものを処分すると半分くらいに減る。私が時々薬として飲むのは、頭痛薬と睡眠薬だけ。食生活に気を付けているおかげで、今のところビタミン剤なども飲まずに済んでいるのはありがたい。今後も薬やビタミンと縁のない生活を目指そう。薬やビタミンは保存スペース、時間、お金がかかるので、なるべく避けたいもの。

 

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息子が初めて作ったチョコレートチップクッキー

2017-01-02 09:29:36 | シンプルライフに惹かれて

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海からの贈り物

2017-01-02 09:23:54 | 映画・本・テレビなどを語る

先ほど紹介した本。表紙のデザインも素敵なので、デコレーションとして飾ることも可能。

初版から50年を迎えたアニバーサリ版。

https://www.amazon.com/Gift-50th-Anniversary-Anne-Morrow-Lindbergh/dp/0679732411

 

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2016年の覚書、2017年に向けて、そして「海からの贈り物」

2017-01-02 07:56:19 | シンプルライフに惹かれて

あけましておめでとうございます。

昨年も、拙いブログを訪問していただきまして、ありがとうございました。更新のタイミングもまだらなのですが、それでも訪問してくださっている方々がいらっしゃることに励まされています。自分用の覚書と家族への近況報告を兼ねてのブログですが、また時々訪問してくださると嬉しいです。今年もどうぞよろしくお願いします。

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2016年は、変化の多い一年だった。

夫にとっては、50代半ばにして博士号を取得し、また日米大学協定づくりのためのミニグラントを獲得したのが、大きなニュース。

息子は、アスペルガー症候群とADHD、不安障害などの困難を抱えてはいるものの、服薬と合理的配慮により大学ではストレートAを継続し、クラブ活動にも参加。教会でのカメラマンのボランティア、アルバイトにも恵まれた。

のんびりでマイペースの娘は、大学受験中。進路で悩み続けてきたが、最近地元の大学から2つのスカラシップのオファーが来たので、そちらの方に気持ちが傾いている最中。しかし日本の大学に進学したいという夢も持っている。日本に行きたいがために、昨年終わりにはベジタリアンからペスカトリアン(魚も食べる)になることに決める。その他、車の免許を取得し、大統領選挙で初投票。

私の方は、昨年半ばまではフェローとして研究に打ち込む。その他、日本でのワークショップや講演会、シンポジウムなどの企画準備で忙しく過ごす。生まれて初めて2日半ぶっ通しで講義を通訳する(逐次通訳)という経験をしたが(大体の講義の内容は、あらかじめ原稿で知っていたが、実際に話す内容は少し違ってくる。質疑応答なども含めての通訳)、聴衆の方を見なければ、メモを取りながらどうにか通訳することができることが可能であった。後半の一年は、大学の授業をオンラインで教え、論文の投稿に打ち込んだが、不採択ばかりで、トラウマになりそうだった。やはりある程度のジャーナルに投稿するためには、自分の力では限界があるということを実感し、統計に詳しい方に研究チームに入っていただく方向性で進めている。

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元旦の朝は、教会礼拝に参加し、牧師先生のメッセージから、クリスチャンとして「優先順位」と「目的」を持ちながら毎日を送ることの重要性に改めて気づかされる。午後は、リンドバーグ夫人の「海からの贈り物」の英語版を読む。これは、自分用のクリスマスプレゼントとして購入した本。もともと和訳は、20代の始めに読んだことがあるが、自分の中のベストセラーのトップとして、ずっと忘れられない本だった。最初のきっかけは、美智子妃殿下が愛用した本ということで興味を持ったが、現在の妻、母親としての立場で読むと、また違う。例えば、家族や周りの人たちに与える生活をするためには、まずひとりの時間(自分と向き合う時間)を大切にすることが必要で、それは経済的に恵まれた人たちのみの特権ではなく、料理や裁縫などのクリエイティブな作業をしている時や、教会で礼拝を守っている時などでも精神のリニューアルは可能だということ(さらっと読んだので、解釈が間違っているかもしれないが)。その他の章には、今流行りのミニマリストや断捨離の精神と通じる哲学が語られている。

しかしこのリンドバーグ夫人は、心が洗われるような文面からは想像もつかない人生を送ったようだ。リンドバーグ夫妻の長男は誘拐され、殺害されている。この事件で犯人として死刑が執行されたドイツユダヤ系移民の大工は、最後まで無罪を主張しており、リンドバーグ氏自身が殺害に関与したのではないかという説もある。また夫のリンドバーグ氏は、二重生活を送っていたことが、彼の死後明らかになった。ドイツの帽子屋との間に3人の非嫡出子がいたことが、DNA鑑定で証明され、それ以外にもヨーロッパに愛人がいたようである。

波乱万丈の人生を送った彼女が書いた本であることを自覚すると、また読み方が違ってくる。これから、毎日少しずつ読んでいこう。

 

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