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Jamie OliverのTED TALK

2017-09-13 22:53:47 | アメリカの大学で教える

今週の授業課題は、 ジェイミー・オリヴァー(Jamie Oliver)のTED TALK, Teach every child about food (子どもたちに食の教育を)。Youtubeで視聴できるので、それをもとに話しあいを行う計画。

彼は、このトークで、2010年にTED Prizeを受賞。この年は、受賞者は彼のみだったらしい。

https://www.ted.com/talks/jamie_oliver?language=ja

イギリス出身で、"Naked Chef"(裸のシェフ)として人気だったらしいが、最近ではイギリスやアメリカで幅広く子どもたちの「食育改革」に取り組んでいる。

特に視聴してショッキングだったのは、彼が学校を訪問した時に、トマトを提示しても、子どもたちは何の野菜かわからず「じゃがいも」と答えたり、「なす」を見て「梨」などチンプンカンプンな答えが返ってきたこと。

これは小さい子どもだけではなく、私が住んでいる地元でもレジ打ちの20歳前後の青少年にもあてはまる。「キャベツ」を知らなかったり、「カリフラワー」という名前が出てこなかったり。殆ど料理をしない家庭で育ってきたのではないかと考える。

子どもと一緒に買い物に行って野菜や果物を購入し、一緒に調理する、という生活習慣がアメリカの中にはなかなか定着していない。特に低所得家庭にその傾向があるため、低所得家庭=肥満になりやすい=ますます低所得になる、という悪循環が生まれる。

Wikipediaでは、彼の肩書について、次のように説明されている。

イギリスの公立学校にて学校給食改善運動に取り組む。ジャンクフードが主流となった子どもたちの食生活を変えるべく、安価でヘルシーなレシピの考案、調理師たちのトレーニング、子供たちへの「食育」活動、給食予算増額のための陳情など、総合的な給食改善活動を展開。その後、アメリカ合衆国各地をめぐり「食育改革」に取り組んでいる。

私が所属する大学の学部でも、子どもの肥満打倒のために連邦政府からの研究資金を得て、家庭での食事指導についてカリキュラムを作成している。以前は喫煙が病気のリスク要因だったが、今では肥満。肥満が引き金となり病気にかかり、その費用は生涯を通して本人と家族を悩ますものとなる。医療費が高額なアメリカでは、深刻な問題だ。

ウェブサイトでもOliver氏の活動が紹介されているので、参考までに。

http://www.jamieoliver.com/

 

 

コメント (2)
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