先週ブログに書いたNabeelが、9月15日にガンのため亡くなった。享年34歳だった。イエス様が亡くなった年である。
彼の死については、キリスト教関係の新聞だけでなく、アメリカのメジャーな新聞、ワシントンポストでも記事になった。
https://www.washingtonpost.com/news/acts-of-faith/wp/2017/09/17/why-this-muslim-turned-christian-speaker-resonated-with-so-many-before-his-death-at-34/?utm_term=.3cc09dbd9159
それ程影響力のあるクリスチャンだったということである。Facebookのフォロアーも大変な数であり、Youtubeを通して、彼の働きと癌についてニュースが拡散した。もちろんその前に有名になったのは、ベストセラー本の影響である。非常に読み答えのある本であり、イスラム教について深く知りたい人にとっても参考になる本である。また業績や知性だけでなく、情熱的で前向き、自分を隠すことのない人柄にファンも多かったことだろう。
このワシントンポスト記事に寄稿したのは、NabeelNabeelが所属するキリスト教の国際宣教の団体RZIM (Ravi Zacharias International Ministry)の創始者、Ravi Zacharias氏である。
Nabeelは、Ravi Zacharias氏のことをおじさん(Uncle)と呼び、慕っていたらしい。今から一年前、一緒にレストランに出掛けた時に殆ど食べない様子を見て聞いてみると、ここ数週間「胃が変な感じがするんだ」という回答。いつも食欲旺盛なNabeelを見てきたZacharias氏は、すぐ医者に行くように勧めたのが始まりだった。その時既に、ガンはステージ4まで進行していたらしい。
Nabeelは常に、自分のガンは完治するかもしれないという望みを捨てずに、いろいろな治療を試してきた。また臆することなく、多くの人たちに自分と家族のために祈ってほしいと懇願してきた。調子のいい時期もあり、奇跡的に治ったのではないかと思ったこともあったが、それは長く続かなかった。しかしそのような体を抱えながら、全米各地の教会で熱くメッセージを語り、5月にはZacharias氏と一緒にマレーシアに宣教に出かけたくらいである。
神様はなぜNabeelを癒してくれなかったのか、多くの人たちの疑問であろう。これほど将来が楽しみな若き青年の命が奪われてしまうのは、残念で仕方がない。妻と幼い子どもを残して死んでいくことも辛いことである。
しかしキリスト者にとって死は最後ではなく、始まりである。死を乗り越えることはできなくても、彼の生きざまやメッセージ、本はこれから多くの人に語り伝えられ、希望を与えてくれると考える。
その他、多くの新聞に哀悼の記事が載せられているので参考までに。
http://www.christianitytoday.com/ct/2017/september-web-only/ravi-zacharias-nabeel-qureshi-apologist-rzim.html
https://townhall.com/columnists/frankturek/2017/09/19/why-didnt-god-heal-nabeel-qureshi-n2383196