見ましたよーースペシャル版
某宝塚系サイトでは「こじつけばっかりだった」と批判されている
ようですけど、個人的にはものすごーーく面白かったです
「阿久津真矢」というキャラは天海祐希にハマっていたのねーーと
再確認しました。
脚本について
かなりよく出来ているおお話だと思いました。
きちんと本編とのつじつま合わせが出来ているというか・・・
後から考えたにしては見事なものです
平凡でお友達感覚しかもてない甘ったれの教師が、
「子供」という怪物と出会って散々いたぶられた挙句に「目覚め」
「この怪物君を人間にする為には超人でいなくてはならない」と
認識するわけですね
(言葉が悪いのはごめんなさい)
その代償が自分の子供の「死」であったという所に大きな悲しみを
感じるんです
いわば、今の真矢先生にとっては全ての子供が「自分の子供」という
くらいで。
いわゆる「白真矢」「グレー真矢」
「黒真矢」に変化していく過程が
本当にきっちりとよく描かれていました。
それにしても・・あの蝶々の切ないこと
演技について
子役ってのは本当に恐い存在ですよね。
無意識の中で「名演技」をしているわけだから
最初に出て来た女の子と最後のいじめッ子の少年の鬼気迫る演技には
非常にリアリティがあり、視聴者を釘付けにしました。
だからこそ、余計に「学校側」にいる人たち・・・・校長先生や教頭といった
お偉方の表面しかものを見ない態度や、本質がわかっていない事が
明るみに出てしまうんですね。
天海VS石原の2人芝居は完璧に天海の「勝ち」
そういう風に見るのは石原良純さんに失礼かもしれませんが、
舞台を見ているみたいで面白かったですよーー
天海祐希という人
本当に、今トップさんだったらきっと
「カリスマ的トップスター」だったんじゃないかな
(あの頃もそうだったって?すいません。はい)
退団するのが・・いえ、トップになるのが早すぎたんだと思います。
今回は理想に燃えてるけど甘い教師から鬼教師への演じ分けが
非常にきっちりしていました。
この「演じ分け」がきちんとできないと話も中途半端になったと思います。
では「白・グレー・黒」その真矢が魅力的だったかといえば、
やっぱり「黒」なんですよね
その辺り、やっぱり普通の女優の型におさまりきらないものを感じます。
髪を長くして風になびかせている姿よりも、きっちりとまとめて
顔のラインを全部出した方が美しく、毅然としてかっこいい・・・というのは
元ジェンヌとしては「お家芸」なのかもしれませんが
黒いコート姿、太いベルトのパンツ姿のかっこいいこと
思わず「萌えー」状態。
ヅカファンにはたまりませんっ
現役トップでもあんなにかっこよくないもん。
(わっまた失言)
私としてはいくら本人が「可愛い奥さん」を演じたいと思っても
どうかどうか「強いスーパーウーマン」を演じつづけて欲しいと思ってます。
こういう役がきっちりハマる人ってそうそういませんし、
立ち居振舞いの優雅さやスキのなさなんかも貴重だと思います。
(Gメン75をやらせたいと思っているのは私だけ?)
今回もムードを出す為にカメラに様々な色のシートを貼り付けての
撮影だったみたいですね。
画面が緑っぽくなったり黄色だったり赤かったり黒かったりで
楽しませて頂きました。
一つの手法として面白いと思いました。