最近は読書する気力もないよーー
それより寝ていたいです・・・・
壊れる男たち (金子雅臣著・岩波新書)
最近続発している性犯罪・・・例えば「監禁王子」だとか「幼女殺人」とか。
どこにそういう「心の芽」があるのかなと思いますが、
それ以前に、最近は女性に対する痴漢行為やセクハラ事件が続発
しているようです
職場とか電車とか学校とか・・・とにかく頻発しているそうです。
ここまであらわになってきた理由は、女性の側に
「泣き寝入りしない」という意識が芽生えた結果なのだそうです・・・
著者は労働相談を受ける窓口を通して、女性側、男性側、
両方の訴えを聞き、解決の糸口を探ってきたわけですが
男性側の「意識」はまだまだ過去と同じで、職場や学校でセクハ行為を
して責められても罪の意識を持つ事が困難であり、
一方的に女性側に落ち度があるように釈明する人が多いそうです
男性を取り巻く環境の厳しさに適応出来ない人が
「女性」という「弱者」に向かってうさばらしをしているような
むしろ「何でこんな問題が問題になるんだろう」と不思議がる人多数・・・
昔は暗黙の了解だった行為が「罪」と言われて愕然とする
ケースが多いそうです
「男達はそもそもが壊れ始めている」と著者は訴えるのですが
男性必読の書です
貧乏クジ世代 (香山リカ著・PHP新書)
1960年代生まれの私達は団塊の世代とそのジュニアにはさまれた
「くびれ世代」と評したのは荷宮和子氏です
で、その団塊ジュニア・・・といっても年齢的にはさらにちょっと下の
1970年代生まれの人たちを「貧乏クジ世代」というんだそうです
なぜって・・・・
「生まれた時が一番いい時、バブルの絶頂期には学生でその恩恵を
受けられず、社会に出る頃には不況のあおりで就職困難。
それなのに親世代からは頑張りが足りないといわれる」から。
彼らは生まれた時からそこそこ裕福で苦労知らず
今以上の未来はない・・・と考えるらしくて。
「上の世代みたいに高度経済成長やバブルの恩恵を
受けたわけでもなく、損をした」
と思いつつ
「きっともう二度といい事はない人生かもしれない」と
不安になって「うつ」に陥るんだそうです
上昇志向もないし、闘争心も競争心もないの
これって完全に「下流」志向?
いやー・・・ちょっと問題だってばーーそういうの。
視野も狭くなって保守的になりつつ、長いものに巻かれろじゃ
この世の中困るのよっ・・と考えるのはl60年代なんだーー
彼らはエハラーや美輪さんが大好き
自分の前世や因縁に今の「不幸」の原因を求め、傷つきやすいくせに
細木さんに叱られたいと望む・・
「はっきり指摘してきちんと導いて欲しい」欲求もあるわけですね
やたら人間関係に敏感な世代でもあるという事でしょうか
でも若い人たちが元気がないのはいい社会じゃないですよねーー
何とか強さを身につけて欲しい・・・と思った一冊でした