問題は3連休だと思う。
3連休にはいつもいない人がいる。そう、旦那です。
そんなにミュージカルを見ているわけじゃないのに、へんに「通」ぶっている彼です。
ゆうべ、姫ちゃんが仕事から帰って来て、何気なくスカステをつけたら月組の「エリザベート」の新人公演をやっていた。
トート・・明日海りお
エリザベート・・・羽桜しづく
だったそうです。私はその時間、お風呂に入っていたんですが、出てみると姫ちゃんが
「ママ、ダディがエリザベートの歌が全然聞こえないっていうの」と訴える。
するとダディが「だってあのエリザベート、何を歌っているんだかわからないよ」と言う。
姫もこの新人公演は面白くないなと感じたのか、会話はそこで終わりスカステもそこで終了。
じゃあ、録画していた「GREEN&BLACKS」をみようということになり、楽屋訪問から見てたんですが。
井上芳雄の「愛と死の輪舞」の時に、姫ちゃんがぼそっと
「井上芳雄のトートって全然感情表現ないんだよね。イメージがわかないの。やっぱり私の仲ではトートはマリコさんだったり、水君だったりするから」
というので
「東宝のトートというのはそもそも感情がないのよ。いわばこっちが正統派というか?」
「じゃあ、ママはマリコさんのトートを否定するの?邪道だっていうの?」っていうから
「いや、そうじゃなくてあの解釈は麻路さき独特のものでウイーン版にはなかったもので、宝塚で初めてああいう解釈のチートが出来たということで」
と説明していたら横から旦那は
「ママは姫に麻路さきのトートが正統派って教え込んでおきながら今更そんなこというの?」
と来た。
「別に教え込んでませんけど・・・」
「いや、教え込んだでしょ。毎日ビデオ見せて。姫はママの教育でこうなったんだから」
と譲らない。なに?教育って。別に教育してきたわけじゃないでしょ。
たまたま姫も星組の「エリザベート」に感動し、生でみた雪組「エリザベート」にさらに感動したって話で。それって私の教育なのか?
「ママは宝塚版のトートが一番いいって教えておいて、今更東宝が正当だっていうのはおかしい」
と旦那がさらに突っ込む。
姫が「はいはい。私はまだ未熟です。だから喧嘩しないで」とその場はそれで収まったんですが。
誰でも第一印象の舞台がもっとも心に残るので、再演したり他の人がやったりすると色眼鏡になってしまう。だから考え方をかえて「こういう演じ方もありかな」と思えるように努力しろと私は言いたかっただけなんです。
我が娘ながら姫には頑ななところがあって、融通性に乏しい。
ぜひ宝塚だけでなく色々なミュージカルを見て、評価して欲しいと思うんだけどね。
それにしても旦那にはムカツクでしょ。知ったかぶりして。
その旦那が「モーツァルトで香寿たつきが歌った歌はどこでも歌わないんだね」とぼそり。
・・・「空から降る金」でしたっけ?あの曲、私も好きだけど。確かに聞かないねえ。
「きっと歌える人、いないんだね」とのたまってました。