藤ヶ谷君ファンの方たち、ごめん。でも彼に「ドン・ジュアン」は似合わないと思う。
真彩希帆がマリアだなんて贅沢すぎるでしょ。真彩希帆が出るならだいもんで再演してと。
生田大和、自分からタイピーを誘ったようだけど・・もうちょっと似合いそうなのがよかったよね。まあ、曲がいいし。でも雪組のDVDみたら絶句しちゃうよ~~~
生で見ているわけじゃないのにどういうわけか、身体が熱くなってくるから。
「駆け落ちするのは馬鹿な女と悪い男だけさ」というセリフを中国ドラマでみちゃって「なるほどなあ」とおもっちゃった私です。
さて、姫ちゃんと2回目観劇。前回は1階席で今回は2階席。
「シャーロックホームズ」もショーも、二階席からみるととてもゴージャスですね。
では。
まず前回「シャーロックホームズ」見て眠くなったと書いたのですが、今回、その理由がわかりました。
中だるみが激しいんですよ。
どこからか・・マイクロフトが「シャーロックの彼女が死んだ」話をしてから・・・ここからがやたら長くて単調。
特にモリアーティがつまんない。
なぜつまんないかというと、モリアーティ兄弟がなぜ犯罪組織なんかやってるか全然わからないから。一見ぶっとんでるモリアーティ弟ですが、サイコパスという割には軽すぎるし、そういう弟を兄はどんな目で見ているかわからないし。
そもそもアイリーンを見つけた時点で、潜水艦の設計図の件があるとはいえ自由にさせすぎ。
すぐに拘束するか殺すかしないと怖くないんですよね。
モリアーティ兄が弟の為に犯罪組織を作ったのなら、それは弟のどうしようもないサイコパス意識を満足させる為だったろうし、それもまた兄弟愛と言えるでしょう。
一方マイクロフトとシャーロックですが、原作ではほとんど出てこない兄。
ドラマでは仲が悪い兄弟。
政府の仕事をしてエリート街道まっしぐらのマイクロフトと、探偵なんて怪しげな仕事をして(麻薬なんかもやって)どうしようもないシャーロック。
兄からすると弟を躾け直すか、あるいは付き合いたくない筈。それが女王の命令でシャーロックの部屋まで行って、喧嘩腰になるけど本当はどうなんだかわからない。
兄弟VS兄弟の対比が出来ていればもう少したるまなかったかもしれません。
結局のところ、モリアーティの真の目的が今一つわからないというか・・・最初から最後まで一本調子でしゃべるモリアーティと、でずっぱりのシャーロック。
見てて飽きちゃったってのが本音かなあ。
しつこいけど、ラストのモリアーティの笑いが恐ろしく感じないとあれは成り立たないと思うんですよ。
生田大和って音楽とダンスで盛り上げるのは上手いけど、静かなシーンになるとダメ。
ラブシーンが苦手なのかしら?
「Delicieux」は二階席から見ると衣装やミラーボールの景色が綺麗です。
とはいえ、やっぱりワンパターンだなと思う。
そう思わせてるのは作家のみならず、宙組全体の雰囲気ではないかと思います。
オープニングで大階段を降りてくる紫藤りゅうと天彩峰里がとてもラブラブ感があって、動きも他とはちょっと違って見えたのですが、もう片方の和希そらと娘役コンビはただ、技術として踊っているだけ。
真風涼帆にも芹香斗亜にも言えることだけど、「ここで何歩歩いて振り返って笑う」というト書き通りにしか演じたり歌ったり踊ったり出来ないのかなと。
例えば、真風は新しい相手役を迎えて今どんな気持ちなのか、嬉しいのか頑張ろうなのか、面倒見て上げなきゃなのか、コアなファンが歌劇やグラフを一生懸命読まないと伝わって来ない。
潤花は一生懸命に真風を見つめているのに、真風の方は視線が合わない。
そういう振付じゃないからって感じ。
今までと何も変わらない。変わらないことがいい事とは限らないのではないかと。
真風にしても芹香にしても毎日「こんなもんだな」って感じでやってる部分が大きいのではないかと思います。
こういう体制になってから長いし、仲良しだし、必然的にそこに「慣れ」が生じても仕方ない部分はあるかもしれません。
真風は立っているだけで華がある人です。でも宙組ではそれだけでは許されない。
でずっぱりに唄って踊って早変わりして・・・下級生がトップを支える体制になってない。
男役とは娘役とはという「型」の在り方も正直、習得してないかのようです。
いつまでもお披露目の時と同じというのは、どうなんだろう。
圧倒的な目力と色気で攻める花組の柚香光。
歌唱力もダンスも超一流で貴公子の星組、礼真琴。
下級生がこれだけ特徴を持って組を率いているというのに、真風率いる宙組はいつまでたっても誰も目立って来ない。
「俺が俺が」がいない。
唯一、ものすごい速さで成長して来た和希そらは雪組に行ってしまうし、これ以上、色が濃い男役がいなくなったら宙組はまさに無色透明になってしまうかもしれません。
潤花の投入は刺激になるかなと思ったけど、今の所はまだまだ・・二人の心が通っている感じではないですよね。
似たもの同士のトップと二番手。そして今一つ自分のカラーがつかめていない桜木みなと。
つくづく愛月ひかるを飛ばしたのが残念でしょうがないです。
宙組のこのていたらくを今後、どうするんでしょうね。