姫ちゃんととんすけと見に行きました。
芝居で寝て、ショーで泣いた・・・そんな作品です。
Eternal Voce 消え残る思い
正塚節炸裂でファンは嬉しいだろうなと思いました。
珍しく産業革命時代のイギリスを舞台したコスチューム物。
とはいえラブシーンは一切なく、謎ときミステリ&スピリチュアルが主眼となっている。
とはいっても、わりと左がかっている正塚先生にしては、珍しく「王室を守る」為の話を書いた。
ここには何か意図があるのではないかと私は思いました。
時は産業革命時代のイギリス。見える人アデーラ、感じる考古学者ユリウスが、メアリ・スチュアートの首飾りを巡って、王室を守るという話。
対立構図としては、エリザベス一世VSメアリ・スチュアート、プロテスタントVSカトリック
王室廃止派はイギリス国教会を廃止してカトリックを中心とした世の中を作り、共和制に移行。メアリ・スチュアート系の子孫で霊媒師を利用していく。
一方王室を守る側は「王室は政府の行き過ぎた行動を止める役割がある」を大義とする。
ヴィクトリア女王が夫の喪に服し5年も表に出てこないのは、いわゆる「呪い」のせいで、王太子や、廃止一派が「何もしない女王なんていらない」と打倒王室を目指す。
その戦いなんですけどね。
とにかくダレダレの芝居なんですよ。
最初こそ興味深く見てたんですけど、段々飽きてきたというか、いつになったら話が展開するのかわからず、いよいよクライマックスまで眠ってしまいました。
「メアリ・スチュアートって誰?」的な話をしている人達がいて・・・エリザベス一世は知ってるけど、スコットランド女王は知らんってわけで。
そこからか~~~ 舞台化もされているんだけどね=====
結果的には解決してユリウスとアデーラはガーター勲章を貰う(どこかの誰かが欲しがってるあれですよ)
正塚先生の意欲は買うけど、やっぱりセリフがだらだら続くのは見ててつらい。
背景の映像がなかったら全員寝てたかもしれませんね。
Grande Takarazuka110
中村一徳の作品はデビューの頃から知っていますが、今までの中で最もよい作品でした。
今回は110周年の映像が素晴らしく。カーテンが閉まっている間を埋めてくれました。
最初はいつものオープニングと思ってました。
とはいえ、群舞の衣装が新調されてて、舞台がスカート部分に茶色の影が入ったドレスの氾濫で舞台が黄金色に見えました。
第三章「アヴァンギャルド」では若手がものすごいダンスを披露。
そういえば月組、ダンスのレベルがいつになく上がっているのと、背が高い人が増えた。
下級生たちのオラオラ感は、ここ数年の月組では見た事がなく、あらら~~まあって感じです。若いっていいわあ。
客席降りもサービス抜群というか、何だかみんな目がぎらついているような?
でもやっぱり一番は第15場から始まる「思い出の雪の路」「荒城の月」でしょうか。
中村先生は恐らく珠城りょうの「Welcome To Takarazuka」の東京公演の「神楽」を見てたに違いなく、月城かなとに一番よく似合う装束を着せ、「荒城の月」を踊らせたのです。
半月の月が満月になっていく場面はすっかり「Welcome」と同じだけど、美しい装束に身をまとった月城かなとを再び目に出来た事は本当に嬉しく、そこからは涙腺が崩壊していきました。
ラスト、装束に月が描かれているのも、全く素晴らしく「月組」にふさわしいと思いました。
そこから海乃美月の歌が入り、礼華はるの「ムーン・リバー」が流れ、やがて20場の「MY Friend」に来ると、退団者がみんな銀橋に上がり、彩音星凪の姿を見たらもうダメ。
こんなに素晴らしいさよなら公演はないなあ。
月城かなとも幸せなら退団者全員、本当に幸せだったんだなあと胸が熱くなりました。
デュエットダンスも、最後にしてようやく二人の心が通い合っている感じで、美しいコンビがこれで終わりかと思うと、かなり残念でした。
月城かなと・・・芝居では小難しいセリフを淡々と話す、そういうのが似合ってる人なんだなと思いました。ショーでは人見知りの激しい彼女がやっと笑顔を見せた感じがして、よかったねと。特別ファンでもないのに泣いてしまいました。
海乃美月・・・芝居ではわりとごてごて系のドレスを着て、それがまた本当に似合います。美しさが際立ってました。もっともっと宝塚には必要だったなと。
鳳月杏・・・落ち着いた語り口、安定した歌唱力、突拍子のなさが面白く、今後に期待します。この人も日本物が本当に似合う人だしなあと。
風間柚乃・・・何をやっても失敗すると言う事がない人なんですよね。適切で上手で。でもその分地味に見えるのは致し方ないのかな。下級生が大きくてひときわ小柄感があるし。もう一皮むけないと追い越されてしまうような気がします。
礼華はる・・・前回よりすっきりして、貫禄が出て来たのはよい事です。もっと欲をだしていいのでは。
彩海せら・・・この人は成長したな感があり、今後、急速に上がっていくような気がします。マグマを持ってる下級生たちを率いるにふさわしい人かも。
天紫珠李・彩みちる・・・この二人の女対決を楽しませて貰ったのですが、恐らく天紫珠李がトップになってもこの構図は変わらないのではないかと。
何に触発されたのかはわかりませんが、とにかく下級生たちのオラオラ感が半端なく、それぞれ個性を打ち出し始めた事は本当にいい事では?
今の月の下級生ってわりと背が高いし、何でも出来るし、面白みもあるんじゃないかな。鳳月杏の下で自由にのびのびとやってくれれば、月組の魅力が増すのではないかと思います。
休憩時間に分けて下さった方に
「お芝居 つまらなかったですね~」と言われた時
私は何と答えれば良いのか?言葉に詰まり出たのが
「首飾りは最後 どこに行っちゃったんでしょうね?」でした。
出だしオドロオドロシク始まった「メアリースチュワートの呪い」は
簡単に除霊されてしまったのか?今でも私にはわかってません。
本当にショーがコレで良かったです。
私も今週観劇です。土曜日のソワレ娘が観劇してきましたが第一声が「お芝居やばいよ!めちゃつまらない」でした。娘は彩みちるさんと彩海せらちゃんがご贔屓なのですが2人とも目立つ役にも関わらずつまらなかったそうです。私はハリー先生が苦手で左がかってるかどうかもわかりません。いつも退屈で真剣に見てないので。じゃあ観劇しなければ良いのですがチケット抽選には申し込みしたくなっちゃって。
でも意外と面白いかもしれない。考えすぎないで楽しんできます。
同じです...お芝居...寝てしまいました...。月城さんのファンの方でしたら感動ものだったんでしょうか?ごめんなさい。話が難しすぎてあまり頭に入ってこなかったです。東京でもそうなんですね。
ショーでは目が覚めました。美しすぎて...泣きそうになりました。