友の会で見て来ました。平日ですのでシャンテも開いていました。
とはいえ、相変わらずキャトルは予約制だし。劇場側もそうなっているので中に入れたからといってすぐにキャトルに入れるわけではないのでした。
こんな窮屈な思いはいつまでなのかしら?
そりゃ、以前のように歩く隙間もない程混んでいる状態も嫌いですけど「持ち時間20分」って迷う暇もないよなあ
喋るな・飲むな・食べるな・・・劇場の楽しみはおしゃべりと食べることなんだけどなあ。五輪ばっかり優先して本当に嫌だったらありゃしない。
舞台が始まってすぐに幕が閉まって・・・柚香光も何だかわからず手を振っているうちに幕がささーーっと。
マイクが聞こえづらいとは思っていたんですけどね。
でも、大変だったのは指揮者さんでした。
今のオケボックスには上に真っ黒の幕がかぶさっていて、演奏者はフェイスシールドで演奏。指揮者は一段高い所に席があるので、全体を見渡すことは出来ないんじゃないかと。下手にあっちこっち歩けず、電話でやりとり。それが全部観客に聞こえて笑いが起こっていました。
アウグストゥス
ストーリー自体は世界史に習ったような感じです。
思わず里中満智子の「クレオパトラ」を思い出してしまった。
私達はクレオパトラの立場からローマやエジプトを見てたわけですが、今回はカエサル側からの話。
作・演出の田淵大輔は今のところヒット作なし。
大劇場デビューの「王妃の館」はあまりにひどくて呆れかえったし、宙組の「異人たちのルネサンス」もヒットしたという記憶はない。
バウでは桜木みなどの「相続人の肖像」はなかなか面白かったけど、どういう路線なのか未だわからず。
アウグストゥスは剣が出来ず、身体もひ弱という点を重視して、対照的なアントニウスがいるわけです。
ただ全体的に政治が「民衆」の人気にとらわれ過ぎているんじゃないか?と思いました。民衆が愚かすぎて、それに左右されてアントニウスがいいだの、アウグストゥスと持ち上げてみたりと、ちょっと軽すぎるきらいが。
また主役のアウグトゥスは結果的に何もせず、代わりにアントニウスが大活躍すると。
主人公に個性がない脚本というのは新人にありがちです。
おまけに今回は相手役で娘役のトップたるポンペイアにも個性がない、出番がない、セリフがない状態で、まるで瀬戸かずやの為の舞台じゃないの?と思う程です。
これらの歴史は素人さんでもよく知っている部分で、カエサルが死ぬときに「ブルータスお前もか」と言ったのは有名な話ですけど、これがなかったこと。
またクレオパトラは指輪に仕込んだ薬を飲んで毒蛇にかませて死んだ事も有名なのにアントニウスの為に剣で自殺する?とちょっと不可解な。
いや、解釈はいいんだけど、みんながよく知っている場面はやっぱりそのままやってほしかったというだけです。
アントニウスがアウグストゥスに投げかける「お前は何の為に生きている?」でしたっけ?これがいいセリフなんだけど伏線がなくて突拍子がない。
アントニウス自体、クレオパトラに踊らされてぶれまくって悲惨な最期を遂げているので人にあれこれ言えるのかしら?なんて。
もっとアントニウスが理知的で野心満々だったら話は別ですが。
アントニウスが死んだあと、アウグストゥスが姉に「姉上とのこと、後悔していましたよ」というのはどういう意味で言ったの?
ごめんなさいの意なのか、婚約なんかするんじゃなかったなのか。
そんなこんなでポンペイアって早々に死んでいたの?
恨みを断ち切る為に自殺した・・・その償いに幽霊となってアウグストゥスを助けたというわけ?
うーん・・・説得力がない。
気が付けばアウグストゥスとアグリッパの仲のよさばかりが目立つ作品でした。
この作品は単純に柚香光と水美舞斗のかっこよさを堪能すればいいんじゃないかと思いました。
Cool Beast
とにかく幕開きからかっこいい!わくわくする、ドキドキする。
思わずきゃーーー!とミーハーになりたくなる。
そういうショーでした。終わり。
え?ダメ?
野獣が花に恋をした?いつ?あ、最初の方でしょ。
あとは野獣さんがお仲間と一緒にギャオギャオ言って遊んで、ついでに誠実な青年を惑わせて、最後に花を助けて死んじゃった・・・けど「魅せられて」の衣装で蘇ったって感じ。
柚香光に野獣がこんなに似合うとは。衣装の斬新さも含めてまさにギャオギャオワールドです。
踊る水美舞斗のかっこいいことと言ったら。
ターンの早さが違います。そしてトップもまた踊れる人ですから、当然観客は二人のコンビを見たくなるわけですよね。
ここでも「花」の華優希はただそこにいるだけの存在。
瀬戸かずやと柚香光のダンスは美しかったですね。
とにかく久しぶりに興奮するショーでした。
出演者について
柚香光・・・参りました。本当に。すごい人です。存在感もあるし人を引き付ける魅力にあふれた人です。ドレスを着ても美しい・・ため息ものです。
花組を見て柚香光のファンにならなかったらおかしいってな具合です。
元気で明るいトップスターって本当にいいですね。
華優希・・・ポンペイアでは大人っぽい役も出来ることが分かったのに、その割には出番は少なく、ショーの扱いもひどいものでした。何でこんな扱いされなくちゃいけないのか?わかりません。限界線をもう少しで突破出来るなあと思った時に退団なんて見限るのが早すぎたのでは?
瀬戸かずや・・・さよならにふさわしい役で安定。大事にされてよかったですね。花組からいなくなるのは悲しいです。これからの新しい道もうまくいきますように。
水美舞斗・・・柚香光のおかげでというか、光と影のようにぴったりくっついてダンスでも芝居でも大活躍。特にショーにおけるダンス力は目を見張るものがあります。歌も上手になっているし見た目が美しいので見てて楽しい。
永久輝せあ・・・一人で立っている分にはかっこよくて美しくて踊れるし歌えるしいいと思うんだけど、今一つ個性が出てこない気がします。大人しいというか上品というか。踊れる人なんだけど水美舞斗の隣りにいると別な振りに見えてしまうんだよね。VISAがついているから必ずトップになるんだろうけど、まだ花組に馴染んでないのかなあ。
聖乃あすか・・・随分化粧が上手になっていますし、元々の演技力に磨きがかかっている感じです。柚香光の後姿を見てギャオギャオやってほしいです。
音くり寿・・・顔を見なければ本当に美しい声だし問題はないんだけど。
今回は専科の凪七瑠海がクレオパトラで新しい一面を披露。
女性の声で色っぽいクレオパトラを熱演。ショーではカチャがいるというだけで何となく安心できるから不思議です。
凪七瑠海と美保圭子の歌は至上の美というくらいハーモニーが美しかったです。
今の花組、永久輝せあと水美舞斗の立ち位置がどうなっていくかによりますけど。はっきり言って「ダンスの花組」復活、そして「ヤンミキ」の復活で、花組が元気になれば宝塚は救われるのジンクスを信じたいと思います。
という事はつまり「相手役不要」の花組も復活なわけで、星風まどかが気の毒ですけどね。
私もふぶき様と同じ公演観劇してました。A席でした。あの日はだいもんとまぁ様が観劇してたそうですね。帰宅してから知りました。
私は初日から観劇して4回目です。ふぶき様の言う通り、お芝居が酷すぎて。ショーがすごく良くて、そのショーの為に1時間40分我慢してます。場面もずっと暗いしカレーちゃんの主人公には全く魅力ないしサヨナラ公演なのに華ちゃんの扱いひどい。 ただカチャは良かったです。女役の方が良いかな?
ショーは本当に最高!私は2日連続して観劇しましたがもう素晴らしかった。ひとこちゃんがカッコ良くて出番も多くて嬉しいです。一番好きな場面はカレーちゃんとあきらさんのデュエダンかな。和海しょうの歌が素晴らしい。 フィナーレで娘役に囲まれてあきらが出てきた時に、もうすぐ卒業だと思って淋しくなります。
ふぶき様が花組の記事を書いてくれて嬉しいです。初日も17日もカレーちゃんの挨拶がありました。無観客の千秋楽を経て観客のいる初日、みんな嬉しそうでした。
今日は月組の千秋楽ですね。公演が無事に完走出来て良かったですね。
相手役不要の花組、まどかちゃんが変えられるかが気になります。マイティひとこちゃんの行方もそれ次第かなと。
自分の歌劇団鑑賞に対する知識?がふぶき様のレポートに追いついてきた感があります。
ちびた様のコメントにありました、だいもん様のご観劇、新体制の雪組公演2作品もされてましたよね。
本当に歌劇団を愛しておられるのですね。
瀬戸かずやさん、研18でのご卒業になるのですね。
水美舞斗さんの「銀ちゃん」も見たいです。とっても似合いそう。
芝居には呆れ返りました!┐(~ー~;)┌
それでもショーはこれぞ花組って感じ!
柚香&瀬戸の妖しいダンス、水美筋肉ターン(⌒▽⌒)
若手綺麗ドコロ勢ぞろいの銀橋
所々しめる和海&音の歌声・・で満足でした。