ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しとみし世ぞ 今は恋しき
歌意: この先、生きながらえるならば、つらいと感じているこの頃もまた、
懐かしく思い出されることだろうか。
つらいと思って過ごした昔の日々も、今では恋しく思われることだから。
作者: 藤原清輔朝臣(ふじわらの きよすけ あそん)
1104~1177 藤原顕輔の子。 歌学に優れ、当時の歌壇の第一人者となる。
歌学書に『袋草子』がある。
つらいと思った昔の頃の事が、今ではかえって懐かしいと感じられるように、
これから先、生きながらえるならば、今の辛さもまた懐かしい思い出になるのだろうかと、
自らを慰めているのである。
このように述懐する作者を、どのような事情がとりまいていたかは明らかではない。
しかし、父・顕輔とは長い間不和であったと伝えられ、
不遇な青春時代を過ごしたといわれる。
※参考 文英堂 「原色小倉百人一首」
今年も残すところ2日となりました。
昨日は手伝いに行くつもりで身支度して電車に乗りましたが、何とか終わりそうだと連絡が入ったので、
Uターンして途中下車、ショッピングを楽しみました。
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