よし坊のあっちこっち

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イッツ JAZZ-オイゲン・キケロとクラッシック

2006年10月11日 | Jazz
クラッシック音楽となると、白鳥の湖だとか、運命だとかの有名な曲以外に馴染みがないのだが、ルーマニア出身のオイゲン・キケロが、クラッシクのジャズ化で世に送り出した「ロココ・ジャズ」のレコードに出会った時は一種の衝撃というか、新鮮な世界が出現したという感じだった。以来30年手離せなくなってしまった。名盤の一つと思っている。

彼のお陰で、知らなかったクラッシックの旋律のいくつかを知るようになり、Jazzyな雰囲気の中で大いにクラッシックの味を楽しませてもらっている(クラッシックファンにとっては、邪道だと言うだろうが)。バッハのソルフェジオ、スカルラッティのソナタ、バッハの神よあわれみたまえ等、どれをとっても飽きない。中でもバッハのソフトリー・サンライズは、いきなりトッカータとフーガのニ短調で始まり、ジャズのスタンダード「Softly As In a Morning Sunrise」のアレンジへと突入する。なんとも癖になる曲である。

トッカータとフーガのニ短調といえば、フランスのジャック・ルーシェによる有名な「プレイ・バッハ」にも入っている。これは、VOL.5まであるが、一枚目と3枚目に演奏を入れていたように記憶する。

キケロの「Spring Song」というアルバムでは、メンデルスゾーンの「春の歌」を教えてくれる。この中のスメタナの「モルダウ」は唯一クラッシック音楽そのものとして聴いても好きな曲であるが、ジャズィーなこれも大変気に入っている。

女性でジャズを一度聴いてみたいという人に薦めるアルバムがいくつかあるのだが、この「ロココ・ジャズ」は必ずお勧めするひとつである。