よし坊のあっちこっち

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政治討論会ー茶番劇の日本

2010年08月12日 | アメリカ通信
官房機密費が世論誘導の為のばら撒きに使用されていた暴露記事で、一挙に今までの政治討論会なるものが茶番に見えてくるではないか。今やバラエティ並の、その種の討論会に出ている高名なセンセイ方をその目で見ると、思わず笑ってしまう。しかし、厚顔無恥でないと、その世界の金儲けが出来ないのだろう。

高名な評論家センセイのみならず、新聞を含めたメディアの連中にも金が行っていたと言うから、汚染度の裾野は相当広い。そんな中で、昨日報道された某放送局の政治解説委員の自殺のニュースは、ひょっとして?と思わせてしまう(そうではない事を望むが)。

閉鎖的な記者クラブに風穴を開けた上杉隆(写真)の官房機密費追及が無ければ、野中広務の爆弾発言も無かったのではと思うと、よく戦っていると感心する。

アメリカでは様相が異なる。政治的論争が巻き起こったとしよう。テレビや新聞に夫々の陣営を代表するコメンテーターが登場し、自己の支持する政党の正当性について論戦を交わす。最初から陣営がはっきりしている。夫々の陣営に雇われているのだ。その上で観ている者が自己判断する。

日本でも、「オレは筋金入りの自民党支持だ、その代弁者だから、報酬を貰って当然だ」と言えばいいし、そういうシステムにすればいいだけの話なのだが、全て裏方処理の日本スタイルだから、闇。その闇を見つつ、いかにも中立ぶっているから問題発覚で痛い目に遭う。
人間、人から闇で金品を貰えば、その瞬間から擁護に回る悲しい動物だ。中立性など保たれる訳が無い。

民主党は、最初の勢い何とやら、官房機密費の透明性を上げると言ったにも関わらず沈黙である。ひょっとして、自民党時代同様のメディア向けばら撒きを続けているとしたら、上杉の追及があるだけに、沈黙せざるを得ないかも知れぬ。