よし坊のあっちこっち

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尖閣論議とブレない政治家

2012年08月01日 | いろいろ
東京都の尖閣購入計画に対し、全国から予想以上の寄付金が集まったことは日本の国防意識を高める意味でプラスになる事は間違いないないが、それにしても、日本は石原慎太郎の存在でどれだけ救われているか知れない。

東京都と地権者との間で進みつつある売買の話に、あの尖閣事件の処理で世間の顰蹙を買った民主党が「尖閣は政府が買うのが筋だ」などと、チョッカイを出す図々しさには開いた口が塞がらない。

自民党時代も中国に気を遣う外交姿勢は半端ではなかったが、魂を売るような気配は無かったと思いたい。しかし、民主党になっての尖閣事件の処理を考えると、この政党集団はひょっとして魂を簡単に売ってしまうのではないかと危惧してもおかしくない。加えて、完全に人質状態と言っても言いすぎでない中国進出企業の顔とも言える元大手商社社長を中国大使に任命する節操の無さは、案の定トンデモ発言で中国を大いに喜ばせると言う外交的失態に繋がり、地権者に相当な不安感を抱かしてしまったのだろう。何もしなかった自民党、もっと危ない民主党の現状を考えると、中国の突出した覇権主義が先鋭化する中、長年ブレない政治家として親交のある石原慎太郎が首長である日本最大の自治体東京にその所有権を託すと言うのは、恐らく唯一の選択肢であろう。

学者の中には、それでも「政府、国が買うのが筋だから東京都が買うのは反対だ」と発言をする者もいる。確かに筋だ。しかし、その筋を通す者がいないから一向に進まなかったし、やる気も無かったと言ったほうが当たっていよう。教科書のお題目を唱えていても埒が明かない。

どの政党が政権を獲ろうと、骨のあるブレない政治家が殆どいない現状を考えると、今後とも中国には気を遣うばかりだろうから展望は開けまい。そんな政府でも直ぐやれそうな事はある。さっさと与那国島に自衛隊一個小隊を常駐させ、魚釣島に数名詰められる自衛隊員常駐施設を作る事だ。

日本の国政の体質(日本全体の体質かもしれぬが)は、石原慎太郎のような政治家をはじき出してしまう、魑魅魍魎の澱みを持っている。彼が国政から東京都に出、老害と言われながらも知事職続行したのが今になって利いてきた。まだ日本はツキに見放されていない。