よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

”外れている国”ニッポン

2011年10月21日 | ビジネス横丁こぼれ話
グローバル経済、グローバル社会などと、グローバルと言う言葉があたりまえの昨今だが、日本は、そのグローバルな世界の中でどの様な位置づけにあると皆考えているのだろうか、と思った時、時々分からなくなってしまう。ちょっと遅れていると言うか、少し世界標準からずれていると言うか、経済大国ではありながら、世界の潮流から外れている、やや異質な国なのではないか、そして、その事が世界の中での日本の地位をドンドン沈下させているのではないか。そんな気がする。

世界に冠たる技術立国だった日本は、かつてJISと言う工業規格で自信に満ち満ちていた時代があった。しかし、世界はISOという共通ルールで統一化に乗り出した。 当時、関係者の間では、ISOの統一ルールなどで上手くいくはずがない、等と言う人も結構いて、その背景には、「日本の技術は世界一だから」と言う、いささか的外れな議論も横行していたような気がする。ところが、ISOは広がり、ISOの認証無くしてビジネスが成り立たない勢いとなるに及び、日本列島が挙ってISO研究に大忙しとなった。「ISO狂想曲」とでも命名したくなる騒ぎであった。これが無ければ商売が出来ないとなれば、貿易立国日本も“待ったなし”で追随せざるを得なくなった顛末である。

国際経理の場面では、数年前の海外子会社の連結決算化で、当時の日系各社の混乱は記憶に新しい。国際経理人材(初歩的には英語が出来る経理マンであるが、高等レベルでは、国際経理に精通し、かつ英語が話せる経理マン)が圧倒的に手薄な日本サイドの現実は、現地子会社での日本人経理人材の現地雇用を促進させ、それは現在も続いている。

連結決算化も軌道に乗った今、次に来る問題は、世界標準である会計原則への統一化だが、日本は既に遅れを取りはじめている。お隣の韓国は、早々と一歩踏み出したが、我が日本は、政治混乱もあって、2014か2015年の目途がさらに延期となるらしい。今や、企業は世界横断的に運営されているから、その実力を統一基準で見るのは当然で、日本だけ別のシステムでは、世界から相手にされない。
どうも日本と言う国は、世界の中でどう位置づけていくかを常に考える視点がずれている、いや、ひょっとすると欠落しているのかも知れぬ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。