よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

もういい、民主党応援も潮時だ

2010年10月04日 | いろいろ
この数年間、政権交代を期待して、選挙では民主党に一票を投じてきた。交代なって、多くのサポーターが若葉マークを与えながらその民主党を見守ってきたはずだ。しかし、時間が経つにつれ、悪くなる一方だ。一年くらいは若葉マークを与えようかと思っていたが、どうもそう言う問題ではなさそうだ。政権を獲って未だ一年しか経たないから大目に見よ、と言う意見も確かに有るが、長くさせても同じ様に思えて来た。

長年野党だったとはいえ、もう少し技と応用力があるかと思ったが、それが無い。取り敢えず教科書通りにやるのは良いが、教科書には応用編が付いていないから、その後が続かない。そして、とんでもない自己流の応用編をやってしまうから、取り返しのつかないヘマをやる。

教科書通りとか正論というのは強い。ところが、世の中計算通りにはいかないから、技や応用力が必要となるのだが、自民党時代はダーティな裏技や過剰な応用力を使い過ぎた。奇麗事では済まぬ世界だから、たまにゃ使わずばなるまい。しかし、それが慢性的な使い過ぎとなれば、誰が見てもオカシイと思う。それに国民が嫌気をさしたに過ぎない。

期待した民主党には、どうもその類が無いようだ。だから、段々自民党のような模倣技で誤魔化し始めている。模倣技だから、身についていない。そして自ら始めたマニフェスト政治をアッサリ反故にし、すっかり忘れているようにしか見えない。このままいくと、第二の自民党だ。

そうした裏技や応用力という点では、ノウハウは未だ自民党のほうが蓄積してそうに見える。民主党が、幼稚園か小学校レベルとすれば、大學レベルから落第したとは言え、自民党はそれでも未だ中学レベルだろう。現状レベルで後3年を民主党に託すのは、ちと辛い。

これからの政治は国防論議を全国レベルに押し上げないと、この国は相当マズイ。国防と言えば、石破。石破自民党なら、相当期待が持てる。ということで、次回選挙からは、自民党応援に復帰しようと思うのである。もちろん、旧自民党のコピーではなく、新生自民党でないと困るのだが。

検察世界のちょっといい話

2010年10月02日 | いろいろ
検察一大不祥事事件という、限りなく暗い話が続いているが、今日は、検察世界のちょっといい話について。

今回の検察不祥事が出たので、久しぶりに以前読んだ本を取り出し、読み直してみた。札幌の高検検事長を最後に退官し、国会議員となった佐藤道夫の「検事調書の余白」と言う本だ。

読み直してみて、あらためて、佐藤道夫の見識と洞察に頷く事多数(と言うか殆どだが)にして、”ちょっといい話”が全編に宝石のようにキラキラ散りばめられている。この人の文章力も、格段に優れ、読む者を飽きさせない。大した文筆家でもある。

事件を起こした市政のヤクザの話から、自衛隊や海外派遣に関する問題、いつも話題となる政治資金規正法等など、様々な分野に渡って、事件に関わった人達のこと、時には難しい背景を分かりやすい数行の法律論で、素人の我々に講義をしてくれる。一服の清涼剤にして、必読オススメ本である。読むにつれ、「目から鱗」の連続となる。

それにしても、今頃、検察不祥事をあの世で嘆いているに違いない。

不思議な国ニッポン-何故、もっと国防論議が起こらないのか

2010年10月01日 | アメリカ通信
普天間大騒ぎはついこの間。進退窮し、首相が代わって、ハイお終い。取り掛かったのは、先送りのネタ探しという、しょぼい話。
と思っていたら、尖閣での船長拘束。当初は、起訴も視野に、の勢いで、新政権、本気だな、久しぶりの逆転ゴールか、と思いきや、まさかの突然の釈放。ポイントを稼ぐどころか、マージャンで言えば、トイメンの赤いシャツ着た、ヤクザまがいのアンチャンに、親の役満を放り込んで一挙にオケラ。残ったのは大きな禍根。「法に則って粛々と」が今は空しく響くのみ。

グローバルな世界だから、内政と言ったって、外の世界と結びつく。外と接すると言う事は外交であり、国を背負って立つからには、国防が要る。特に、国際政治とは外交であり国防と心得よ。

簡単な事だ。尖閣やその周辺で紛争が起これば、即ち我が国土を守るという毅然たる態度。もし、西端の与那国島に赤シャツ軍団が現れたら、如何に腰抜けの民主党でも海保に代わり、自衛隊を派遣せにゃなるまい。尖閣の揉め事は静観し、与那国島なら出動する、では理屈に合わない。

政府も弱けりゃ、国民もおとなし過ぎる。まるで他人事。国の守りをもっとやれ、の声がちっとも起こらない。海に囲まれ、国境の小競り合いが無い国の悲劇。その悲劇を悲劇だと思っていない国民だから。隣の家が垣根を壊してアンタの庭を勝手に使い出したらドナイするの。元へ戻せと言うだろう。

もうそろそろ、いいだろう。国防を真剣に考えても。早い話が、「自衛隊は軍隊か否か」などと言葉の遊びをしている場合ではない。平和主義を貫く事と軍隊を持つ事は別の事で、軍隊を持つ事は軍国主義に繋がる等と訳の分からぬ連中が未だにおるのが問題だ。軍隊として認知(専守防衛などと生ぬるい事を言っていては駄目)するからには、当然、憲法論議になる。国民レベルで、ガンガン議論したらいい話だ。国民レベルに議論を降ろすのは政治家の責任。

外から見ると、不思議な国ニッポン。国民の国防に関する意識が低過ぎ。長年の平和ボケで。自民党よ、折角野党になったのだから、今がチャンス。どうせ当分は野党とハラを括れば何でも出来る。次の選挙では、国防論議を沸かせたらどうか。1点集中主義でやれば、国民は付いて来ると思うのだが。今の自民党にそんな気力はないか。