ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

タイム誌の選ぶ100人

2022年06月15日 | 日記

 タイム誌6月6日~13日の号の特集は恒例の「世界で最も影響のある100人」・・・

 「The world most influential people」。政治、経済、文学、科学、医学、スポーツ、エンタメ、社会活動・・・・。で活躍する最も影響ある人たちを選ぶもの。毎年楽しみに読んでいる。

 そもそも、世界の中から100人というのは無理筋だか、あくまでもタイム誌の編集方針でということだろう。今回、顔写真だけで僕の知っている人物は14人。今までは、興味ある所だけ読んでいたが今回は100人全員読んだ。紹介、説明の文章は人物をよく知るこれも有名人。タイム誌の取材力に感心する。

 超大国のリーダーから、アマゾン先住民の森林保護活動家、や、カリブ海の小国の首相等々。読者の大部分が、アメリカ在住ということを配慮してか、アメリカのエンターテイナーが多いな。

 僕自身は、ガイド付きで、未知の世界旅行に連れて行ってもらったという印象。そして、旅行を終えたあとは目から鱗が落ちる思いがした。・・・世界にはこうして活躍している人たちがいるのだな。

 さて、このような、単純で、自由で、大胆な記事を発信するメディアのあるアメリカの懐の深さを改めて思うのだ。

 絵は、表紙のスケッチ。中国系カナダ人の俳優、シム リウ氏。「SIMU LIU」

   2022年6月14日  岩下賢治

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年寄りの冷や水か

2022年06月14日 | 日記

                 クチナシの花

 最近、記憶力が低下したのか、言葉が思い出せず困ることが多い。知り合いの名前、草や木の名前、土地の名前、書物や作者の名前、その他諸々。
 これは歳を取ると避けられないことなのだろうか。せっかく親しく話しているのに、その相手の名前が思い出せない、などと恐るべきことが何度もある。顔やかつての出来事は覚えているのだが、肝心の名前が出てこないのだ。
 また話が盛り上がっているときに、引き合いに出す映画や本の名前、作家名などが出てこなくて、「あの〜、なんだっけ、あの〜、ほらあれだよあれ、、、」などと話を折ることもしばしば。
 草や樹木の名前もそうだ。辞書やパンフレットを片手にやっと覚えたはずの名前なのに、散歩中に出会う雑草の名前を思い出せない。本当にイライラする。
 モノとコトバの対応が頭の中で、ぐらついているためなのだろうか。
 同じことなのか、最近、小説やドラマの筋を追うことが、面倒くさくなった。というより、筋書に異論を挟みたくなり、素直に読み取れなくなったのである。
これを年寄りの冷や水というのだろうか。【彬】

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

少子化は悪い兆候なのか

2022年06月08日 | 日記

                    ビワ

 少子化との関連か、出産費用の公費負担が国会などで政策論議に上がっている。
 出産は病気ではないから、健康保険の対象外で、多額の費用がかかるという問題提起である。病気ではないが、特別な身体的・精神的事態で、現実に医療の対象となっているのであるから、公費負担は当然だと思う。
 ところで、少子化だが、これは国力の低下を招くという考えが一般化しているように思う。本当だろうか。以前、私は少子化は良いことではないか、と述べたことがある。日本の人口は江戸末期で3,000万、敗戦期で8,000万だった。戦前、産めよ増やせよとの国家的号令のもとにあったが、1億は超えなかった。ところが戦後はみるみる間に1億超えである。これほど増えたのは、個々人の生活が豊になったからである。
 しかし今の少子化は生活の困窮、貧困のせいではない。技術革新の恩恵で、生活レベルが圧倒的に向上し、私たちの生活スタイルが全く変わったからである。
 学歴の向上、女性の社会進出、結婚の高齢化が急速に進んだ。その結果、共働きが増え、育児は保育園など社会制度に依存するようになった。この経緯をたどれば少子化は当然である。
 少子化はGDP=国民総生産の低下を招き、国家予算の縮小を来たし、結果として防衛や国家的プロジェクトなどの巨大事業が萎縮、世界の技術進歩から遅れをとるのではないか、とされている。国家の視点から見れば、確かにそうなるだろう。アメリカや中国の状況を見れば、明らかだ。だが、個人のレベルで見れば、一人当たりの国民所得は減少するわけではない。むしろ労働効率が上がり、個人所得は増えるだろう。人口も地方分散型から幾つかの極に集中し、上下水道や電力などが効率的に共用できるようになる。その上、資源が節約され、今日問題になっている温暖化など環境負荷が軽減されるだろう。
 昔、中国が人海戦術として行っていた経済活動は、これからはロボットが代用するにちがいない。ひょっとすると出産も人工の胎盤で行うようになるかもしれない。
 少子化をマイナス面だけで捉えることはあまりいいことではないように思う。
 どんなことでもそうだが、国家という仕組み、国家の頂点からものを判断するのではなく、私たち生活者一人一人の立場で判断することが重要であるように思う。【彬】
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

消音舗装

2022年06月04日 | 日記

                 アジサイ

 我が家の近くの幹線道路、周囲の交通を制限しての修復工事が延々と続いていたが、ようやく終わりが見えてきた。最初は側溝を掘り返しての上下水道管の再敷設。時間がかかった。それからマンホールを作り替えて、電気ガスの再整備工事。そして本来の作業である路面のアスファルトの埋め込み。これも二重三重と重ね、基礎をしっかりと固定した。さらにバス停や歩道の整備と並木(百日紅)の植栽。長かった。
 ところが、これで終わりかと思ったら、路面にもう一層、アスファルトを敷き詰めている。少し黒ずんでいて、観察していると、一部開放している路面上を走る車のタイヤ騒音が格段に抑えられているのに気が付く。
 ネット上で調べてみると、アスファルトの隙間を大きくし、タイヤの摩擦音をその凹みで吸収する舗装方法という。将来、車は電動車になり、音も排ガスもなくなると、道路は清潔で静かになる。残るは、大型のジーゼル車だが、これもいずれは電動に変わるだろうから、都市空間は静寂になるに違いない。大型車の運行が少ない銀座の大通りがその見本なのかもしれない。
 この舗装方法、騒音だけでなく、隙間に雨水も溜めるので、雨の日の撥水を抑え、運転視覚をよくする効果があるらしい。なるほど。技術は進歩するものだ。
 そんな中、時々、カウンタックや大型バイクが、強烈な爆音を響かせている。これは乗る人の趣味だからどうしようもないが、車検はどうなっているのだろうか。気になるところではある。【彬】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マスクの効用

2022年06月01日 | 日記

                                   キキョウ

 マスク着用の人が圧倒的に多い。屋外での着用は、不要との専門家の意見が表明されているのにも拘らずである。
 感染防止の意味がなくなったのだから、マスクの着用は何か別の効用があるに違いない。思いつくままでに。
 1 変装の効用
 マスクをしていると、誰だかよく分からない。悪事を働くときの変装にはマスクは不可欠。特段悪事を働くわけでもないのだが、マスクによる変装は、顔面を読ませぬ意味で、人を安心させるのかもしれない。マスクをした女性はみんな同じに見える。
 2 日焼けの防止
 大きな帽子とマスクで顔中をすっぽり覆ってしまう女性がいる。日焼け防止なのだろう。
 コロナ前だと海水浴場などで見ることができた。
 3 不要な化粧
 スッピンで表に出ることを嫌う女性がいるが、マスクのお陰で口元の化粧が不要で、その分、マスク大歓迎なのではないか。
 なお、黒マスクを好んでつける人がいる。黒マスクは昔は結核患者や渡世人がつけていたものだ。衛生的にも歓迎されないはず。それを女性でもつける人がいるのは、何かを訴えようとしているのだろうか。
 などなど。また、マスクを外そうと言っている識者が、テレビのインタビューなどでマスクをして出演しているのを見ると、何をか言わんやだ。日本人特有の同調圧力がかかっていると言う学者もいるのだが、そんなことよりマスクを外せない特有の利点があるのだと、考えた方が良さそうである。【彬】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする