歴史に刻まれた、大雪小雪の雪の話(その3)
その他に強く関心を持たされたのが、雪、降雪の記録だった。
昭和7年から8年にかけてが、今冬、令和1年から2年にかけて暖冬小雪と状況が似ていたような参考に挙げた文章。
そしてその翌年昭和8年から9年にかけては前年と一変した大雪。
なんと平地でも5メートルもの積雪があり、5月末まで雪は消え残り、
水田の苗代を作るのに雪を割らなければならなかったというこれも驚きの話。
しかし、別の文章では堀之内遊歩道の通称「御岳山」山頂に建てられた石碑が、
昭和8年の豪雪を利用し、沢を埋めて橇道を作り百貫目もある重い石碑を引っ張り上げたとも書かれている。
そして、その石碑の建立もまた昭和8年との事なのだった。
これは他の資料なのだが、先の昭和7年の小雪は、昭和6年に開通した、
上越線清水トンネルのために環境が変わったとした噂さえあったのだともされている。
どうも、この大雪小雪の年とその他の事業との整合性が少し取れず、私の頭の中に少なからぬ混乱を生じた。
(続く)