伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

ベチャ①

2008-01-05 23:12:14 | Weblog
ベチャに乗った。
インドネシア旅行の2日目。

義兄の会社のドライバーの運転でジャラン・マリオボロに着く。
ジャランというのは日本の旅行雑誌にも使われている名称である。インドネシアでは○○通りの通りのことだ。「ジャラン、ジャラン」というと散歩に出かけると言う意味になるそうだ。
その通りはジャワ島中部のジョグジャカルタのメインストリートである。「ベチャに乗ろうよ」と勧められる。

3台に分かれて乗った。先頭は義姉と義母、真ん中に私と義父、最後尾は義兄と長男である。2台目、3台目は体重の合計が150kg近くある。
インドネシアは赤道直下にある島国だから夜も暑い。冷房の効いた車から降りると汗が出てくる。ベチャは人2人分の座席が自転車のハンドル部分にある乗り物だ。それを自転車をこぐ要領で運転するのだ。いわゆるオープンカーであるから風が気持ちいい。周りに車が走っていようと、オートバイが走っていようとベチャの運転手は巧みに車体を操りやり過ごす。

ゆきたんくはここぞとばかり写真を撮りまくる。ここにある写真もベチャの座席から撮ったものである。カメラを逆に持ち、手を伸ばして自分と義父と運転手を撮った。いい顔をしている。楽しいのだ。

少しして気づいたが、いつの間にか自分達のベチャが一緒にいた2台やそれ以外のベチャよりも遅くなっている。道路は緩やかな上り坂である。よく見ると運転手はベチャを降りて押しているのだ。ゆきたんくがあまりに重かったのだろう。息を切らし、脚が震えているのが分かる。平らな道に出ると再びスピードが上がった。
途中でジョクジャの名物菓子を買い、ジャラン・マリオボロで運転手達と別れた。
「トゥリマカシ(ありがとう)」、「サマサマ(どういたしまして)」と挨拶し分かれた。
あの運転手はきっと明日は筋肉痛だろうと思いながらも、素晴らしい笑顔で接してくれたことは、インドネシアの何よりの土産であった。
コメント
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