伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

ベチャ②

2008-01-23 19:32:04 | 

1/5にベチャ①をアップした。今日はその第2段。 ゆきたんくの楽しみの一つに車の運転がある。どこへ行くのにも車で行く。そして遠くなければ、電車よりも早い。抜け道は知っているは、狭い道は平気で通るは車の幅があればどこでも行くのである。 今回行ったインドネシアでも車の運転をしてみたいと思った。そうしたら義兄が「絶対にやめた方がいい。」とのこと。ならば迷惑をかけてはいけないから、心残りはあったがやめることにした。 実際にインドネシアでは義兄の会社の運転手さんが運転する車で助手席に座ることが多かった。 結論・・・インドネシアで車を運転するのなんてとんでもない。日本で、「乱暴な・・」「オートバイが並んで走り、道を塞いでいる。」「車間距離ギリギリでの割り込み」「少しでも隙間があればクラクションを鳴らして入ってくる。」 本当にびっくりしたのである。ゆきたんくが運転したら、1分と経たないうちに事故である。インドネシア滞在中、事故らしい事故の情報はなかった。義兄いわく、インドネシアの人たちは動体視力が日本人とは違うとのことである。そして日本では通常(ほとんどの人たち)が免許を取ってから公道を走るのは常識である。インドネシアでは運転免許はお金で買うのだそうだ。そして免許を取得できる歳になったら、もう車を自由自在に操れるようになっている。免許を手に入れるのはその後だという。車は高いので比較的安価なオートバイもたくさん走っている。3人乗りなんておどろくなかれ、ノーヘルで5人乗りなんてぇのも当たり前だ。義姉いわく、「中学生くらいになったらみんなオートバイを運転できるよ。」そういえばクラトン(王宮)の廃墟からの帰り道で、小学校中学年くらいの女の子が3歳くらいの子供を乗せてエンジンをかけていたっけ。 まあ、インドネシアでは法律に対する認識がみんなアバウトなんだろうな。 てな訳でインドネシアでは道の真ん中を走る快感はあきらめなければならないと思っていた。その欲求を満たしてくれたのがベチャなのである。 写真は自分たち(義父と一緒)の乗っていたベチャから義母の乗っているベチャを撮ったものである。場所はジャラン・マリオボロ、ジョクジャカルタ一番の繁華街である。道路の両側には様々な店舗が並び、食事をとれる屋台も並び、大変賑わっている。やたらめったらにフラッシュを焚くのを遠慮したのである。結果、ブレてはいるが動きのある写真になった。そう、公道の中を堂々と移動しているのである。この道は、ジョクジャカルタにいる間、何度も車で通ってはいるが人の運転だと走ったという気分にはならないものだ。(その代わり写真はたくさん撮れたけれども…) ベチャは自分で運転する訳ではないが、前面が開放されていて運転手さんが後ろにいるので自ら運転している気分になれたのである。自動車よりも視界が広く、ベチャの移動による自然の風が涼しく、余所見をしても事故にはならない。自分でインドネシアの道路を運転することの何倍も得をした気分である。途中クラトン廃墟裏通り、JL Sidomukti(シドムクティ通り)の店「PTRA LIGA(プトラ・リガ)」でTシャツを買った。どこの国でもツアーで旅行をすると土産物屋さんに連れて行かれるが、ここインドネシアではガイドさんやベチャのドライバーは土産物屋で止まる。

ティーシャツ屋さん「プトラ・リガ」

もっともゆきたんくがTシャツを土産に欲しがったので前もってドライバーに言っておいてくれたのだろう。ここで誰でも着れるオールサイズを7着、ゆきたんくの体を見て店主が用意してくれたXXXLの黒いシャツを1枚買った。店主はうれしそうな顔で日本語を連発する。(オオキイネェー、ユウメイなスポーツセンシュダショー、ワタシノニホンゴツウジルゥ)なんて具合だ。店の外に出れば、ベチャのドライバー達が寄ってきて良いムードである。そして何よりも英語が日本人よりもしゃべることができるのである。義兄の長男が小学校4年生だが、週3時間英語の時間があるというがジャカルタの話である。

泥除けに「HIDUP BARU(結婚)」とある

ここはジョグジャカルタなので少し田舎であるがゆきたんくほどの年齢のベチャドライバーが英語を話すことには驚いた。私を乗せてくれたドライバーはベチャの泥除けの絵を説明してくれたり、スポーツ好きのドライバーはサッカーをやっていたことや、ナカタを知っていることを話してくれた。日本のどこからきたんだとか、何をやっているんだとか、こちらは片言の英語で、どうにかコミュニケーションは図れたようである。それは私と一行がたくさんシャツを買ったことで面目が果たせたこととも関係あるだろう。

次はジョグジャカルタのお菓子の調達だ。店に着くと、地元の人で満員だ。こういう店は本当に旨いという。果物の餡が入った小さな円筒形のお饅頭を買った。出来立てはとてもおいしい。日持ちもしないというので、ここで翌日に食べる分を買い、饅頭を焼いているオーブンの写真を撮らせていただいて店を出た。またまた、ドライバーたちはニコニコしている。インドネシアの言葉が話せたらどんなに楽しいだろうか。もとっも義兄はペラペラとやって楽しくやっているが… ジャラン・マリオボロが終点。とても楽しいドライブだった。

お菓子「バピア」

バピアを焼いている釜

あれ、運転をしたいという話はどこかへ行っちゃった。

コメント
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