写真は京都タワーである。
関東圏で中学生時代を過ごした方々は、修学旅行の行き先は京都・奈良が多いだろう。そして京都駅を降りたら、京都タワーに目を奪われるだろう。
そして何かで調べたわけでもないのに、こういう薀蓄が聞かれる。
「京都はさ、神社仏閣が多いじゃん。だからさ、仏壇に点す蝋燭を京都タワーの形にしたんだよ。」なんてね。
私も同様の話をし友人にしたことがある。何かを調べて確かめた訳ではない。
それに間違いないと思う形をしているからだ。だってタワーの根っこの部分も燭台の形に似ているではないか。
それから31年、自分の中では間違いないと思っていた知識であった。
一昨年末の京都・奈良旅行の最終日、私は朝から自由行動であった。
家族と女房の両親とで出かけたのだが、最終日の朝は3時あるというので自由行動になった。寺田屋、伏見の酒蔵と回った後、タクシーを拾った。そして東寺、羅城門跡、龍谷大学の戦跡と見て、閉めは京都タワーにした。写真を撮りやすい所を運転手さんに教わり、気に入った写真を撮ることができた。ホテルに戻る車の中で、「お客さんは、京都タワーは何を模っているかご存知ですか?」と聞かれた。
私は自信たっぷりに「蝋燭でしょうね。台も燭台の形をしているし。」
「良くご存知ですねぇ。」と答えが返ってくるとばかり思っていた。
運転手さんは「京都はねぇ、海がないでしょう。厳密に言えば日本海に接してはいるのだけれど、この辺りからは遠いよねぇ。だからね京都府民は海に対しての憧れを持っているんですよ。その憧れを燈台の形で現したのが京都タワーなんだよね。」ということであった。地元の方がいうのだから本当の話なのだろう。
ゆきたんくの中で一つの知識が最終検証を終えたのである。人間って知っているつもりのことが実に多いのかもしれないね。
関東圏で中学生時代を過ごした方々は、修学旅行の行き先は京都・奈良が多いだろう。そして京都駅を降りたら、京都タワーに目を奪われるだろう。
そして何かで調べたわけでもないのに、こういう薀蓄が聞かれる。
「京都はさ、神社仏閣が多いじゃん。だからさ、仏壇に点す蝋燭を京都タワーの形にしたんだよ。」なんてね。
私も同様の話をし友人にしたことがある。何かを調べて確かめた訳ではない。
それに間違いないと思う形をしているからだ。だってタワーの根っこの部分も燭台の形に似ているではないか。
それから31年、自分の中では間違いないと思っていた知識であった。
一昨年末の京都・奈良旅行の最終日、私は朝から自由行動であった。
家族と女房の両親とで出かけたのだが、最終日の朝は3時あるというので自由行動になった。寺田屋、伏見の酒蔵と回った後、タクシーを拾った。そして東寺、羅城門跡、龍谷大学の戦跡と見て、閉めは京都タワーにした。写真を撮りやすい所を運転手さんに教わり、気に入った写真を撮ることができた。ホテルに戻る車の中で、「お客さんは、京都タワーは何を模っているかご存知ですか?」と聞かれた。
私は自信たっぷりに「蝋燭でしょうね。台も燭台の形をしているし。」
「良くご存知ですねぇ。」と答えが返ってくるとばかり思っていた。
運転手さんは「京都はねぇ、海がないでしょう。厳密に言えば日本海に接してはいるのだけれど、この辺りからは遠いよねぇ。だからね京都府民は海に対しての憧れを持っているんですよ。その憧れを燈台の形で現したのが京都タワーなんだよね。」ということであった。地元の方がいうのだから本当の話なのだろう。
ゆきたんくの中で一つの知識が最終検証を終えたのである。人間って知っているつもりのことが実に多いのかもしれないね。