インドネシア旅行2日目でいきなりハイライトを迎えた。ジョグジャカルタにある大乗仏教の遺跡、ボロブドゥールである。 ことわっておくが、写真は京都の金閣である。 なぜトップの写真が金閣なのか… ボロブドゥール見学に際して、義兄は日本語の上手なガイドさんをつけてくれた。義兄夫婦と義父母は以前に訪れたことがあるという。とにかくゆきたんくと長男のおーちゃんで行くことにした。しかし、"遺跡内の狭い通路ではスリに気をつけなくてはならない"とガイドブックにあったので不安だったが、ガイドさんのおかげで心強かった。
第一回廊にあるレリーフの説明、他の宗教との共通点、東西南北に座る仏像の手の形と意味を細かく説明してくれた。レリーフの色が黄色なのは、旅行者のフラッシュからレリーフが痛むのを防ぐためだという。 説明の中で印象的だったのは、このボロブドゥールは全部安山岩で作られていること。それに対比して日本には金閣寺があり、全部金でできていてとてもきれいなこと。そして日本人はお金持ちだということを言っていた。 ガイドさんは日本の史跡を褒め、私たち親子が気持ちよく感じるように気を遣ってくれたのだと思った。しかしそれを3度話したので、伝わるかどうかは挑戦だったが、日本の文化の中には「侘・寂」があることを話した。びっくりしたのは、ガイドさんにそれが伝わっただけではなく興味を持ったということだ。現在、日本語について毎日数時間勉強しているという。もっと日本の文化を知りたいからだそうだ。その中で、侘・寂という枯れた味わいを日本人が好むということに新たな興味が涌いたようだ。
そこで、日本の奈良県にあるミニボロブドゥールの「頭塔」のことも話してみた。ガイドさんは「日本とインドネシアは仏教文化でつながっているんですね。」と日本語で言ってくれた。とても嬉しかった。
またいつか、このガイドさんと話をしてみたい。