写真を見ていただきたい。なんのことはない、大仏様である。
では、話が終わってしまうので続ける。
ゆきたんくが千葉県に来てから20年になる。千葉県に居を構えるために北習志野の不動産屋を紹介された。松戸から新京成電鉄に乗った。その途中のアナウンスで聞いたのが「鎌ヶ谷大仏」である。世の中に大仏と名のついたものは数多くあれど、「鎌ヶ谷大仏」というのは初めて聞いた。そして、実際にその大仏があると聞いたのは、その3年後である。そして初めて写真を撮ったのは、その12年後の2003年のことである。
その初撮影時に、実物にお会いすることができたのだが、身の丈(とは言っても座高)1.8mのかわいい大仏様であった。(中には小仏と陰口をたたく方もいる。)
近くの案内板に、その説明があった。
鎌ヶ谷大仏
位 置 鎌ヶ谷市鎌ヶ谷493番地
通称鎌ヶ谷大仏と呼ばれている。安永5年(1776年)11月、当時鎌ヶ谷邑(むら)の仕人福田文右ェ門が、先祖の冥福を祈るため。江戸神田の鋳物師多川主膳に鋳造させた高さ1.8mの青銅で作られた露座の大仏である。その柔和なまなざしは、永く後世の人々に平和をさとすかのようである・・・・・
という一民間人が造ったことに驚きを覚えるとともに、後世に残され、駅の名前にまでなってしまった鎌ヶ谷大仏は、今日も穏やかな顔をしている。