さて、単純な疑問。
福島県の裏磐梯と呼ばれている所の北塩原村に五色沼という沼がある。
五色(ごしき)というからには、5色の色合いがあると思っていた。
実際に自分の足で裏磐梯の散策コースを歩き、沼を見てその美しさにため息を漏らし、勝手に5色あると納得していた。
しかしである。写真は毘沙門沼(びしゃもんぬま)という。青緑の水を湛えた美しい沼である。毘沙門ていうのは色の名前かい?
ということで、五色沼の辺りの地図を見る。「柳沼」、「青沼」、「瑠璃沼」、「弁天沼」、「深泥沼」、「毘沙門沼」、「赤沼」とある。
なんだ、5色以上ある。そして周囲には「弥六沼」、「銅沼」、「甲府沼」など名前が載っているだけで十、それ以外にも小さい沼がたくさんある。
磐梯山をバックにいただく毘沙門沼
色とは関係のない名前の沼もあるが、改めて五色沼ってなんだろう。調べてみた。
たくさんある湖沼群のうち桧原湖、小野川湖、秋元湖にはさまれて 点在する 大小40あまりの湖沼群を 総称して五色沼というのだそうだ。別に数字にはこだわってはいない。色とりどりであることを五色と称したのだろう。
ゆきたんくも歩いた沼沿いの散策路は五色沼自然探索路という観光名所だそうだ。単純な疑問であったが、知ったかぶりしていると恥をかくことが分った。もし聞かれていれば、「五色沼というのはね、・・・・・・・・・・・・・・・・」と自分の頭の中で組み立てたまがい物を人様に伝えていたかもしれないのである。
瑠璃沼である
今回のことで勝手に自分の頭でありもしない事実を創り出していることってないか心配になってきた。キーワードの一つは数であることが分ったので、これから気をつけていきたいと思う。