私の特性として、興の乗ったものはすぐに取り掛かる習性がある。だが、今回は3ヶ月も間が空いてしまった。知人が4月に紹介してくれた物件があった。しかしながら、それは家作ではなく街に残る史跡の類である。
今は夏、日がまだ長いので、5時で仕事を終わり、現場へ直行した。場所は野田市立福田第一小学校北東の角になる。
福田第一小学校の北東の角地にある庚申塔群
知人が4月に紹介してくれてから、3カ月。取材までにこんなに間が空いたのは初めてである。仕事が忙しいのを理由にノビノビになっていたのだ。
しかしである。物件があると聞き、期待に胸を膨らませて行って、も分らなかったり、そんなにたいしたことなかったりが相場である。
今回の物件は知人のお勧めだけあって、とてもりっばな庚申塔群だ。特に4つ並んだ「面金剛(しょうめんこんごう)」様の顔が整っている。こんなに綺麗な状態の面金剛様を見たのは初めてである。
一番大きいのは庚申が彫ってある。
そして何よりも謎なのは、この場所に来なかったことだ。別に面倒くさかった訳ではない。今までの取材生活(笑)の中では考えられなかったのだ。
かつて、この場所がこの地域の情報交換の中心になったのではないだろうか。それとも、この地域に散らばっていた庚申様達を一元管理するために、この場所にあるのだろうか。と考えればキリがない。
知人との約束を守ると言えば、ちょっと大袈裟だが、気分がすっきりした。
また、福田第一小学校敷地内の体育館横に、小さな石碑が立っていた。道路側からでも写真はとれたのだが、背を向けているので今回は諦めた。福田第一小学校の先生がいらっしゃる時に、断って撮影をしたいと思う。