またまた、野田市内のテーマだ。
宮内庁ご用達の品々と言えば、質の良いものが並ぶのではないかと思う。
千葉県北西部の東葛飾地方には6つの市があるが、その中で宮内庁ご用達の品を作っているところが野田市にあるというので写真を撮ってきた。
一枚目の写真を見ていただきたい。ご用達醤油作りの場所である。まるで小さなお城の造りである。一般的な工場とは訳が違うらしい。
実は野田市の報恩寺に防空壕の取材をしていた時、すぐとなりにあったお城造りの醤油工場を見つけたのだ。
お堀がある。白鳥がのどかに浮いている。
醤油工場でなければ、何かの史跡の1つとして、頭の隅しまう癖がある。
しかし、前から現在地にお城造りの醤油工場があることは知っていた。
突然表れた小さなお城にびっくりし、位置的に醤油工場と一致し、それがご用達の醤油を作っているお城だと知って、もう1回びっくりした。
不意打ちであるから、その嬉しいショックはとても大きかった。
水と緑に囲まれた、醤油工場
醤油の街「野田市」。野田市の中心地、愛宕の辺りに飯田家による「野田醤油発祥の地」がある。醤油醸造の歴史は1500年代から始まっている。キッコーマンのような大企業が醤油造りを始めるまでもなく、野田は醤油造りに適した場所ということが分る。
野田醤油発祥の地
そのような環境で、宮内庁ご用達に使うことができるような、一級品が生まれるのだろう。人間がどんなに頑張って工夫しても、適した環境と、時間をかけたものよりも美味しいものはできないはずなのだ。