遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

ホルムズ海峡緊迫 日本の事は先ず日本が護る体制が必要

2019-06-27 01:08:08 | 日本を護ろう
 米イラン対立が深まる中、トランプ米大統領が24日、ホルムズ海峡を通過するタンカーに石油輸送の大半を依存する日本や中国を挙げ、「なぜわれわれは他国のために海上輸送路を無償で守っているのか」とツイッターに投稿しました。
 一方では、G20で、「イラン包囲網」を呼びかけることとしています。

 また、「トランプ大統領が側近との会話で『日米同盟の破棄』に言及した」とも報じられました。
 専門家が読む「トランプ氏が日米同盟離脱を検討」報道:日経ビジネス電子版

 日本のエネルギー安全保障にも大きく影響を及ぼす米イラン対立。
 更に、日米同盟の離脱をふたたび(?)語ったと言うトランプ大統領。
 日本のことは、先ず日本独自で護る必要性が求められています。

 
【主張】米イラン緊張 自国の船守る覚悟あるか - 産経ニュース 2019.0.26

 米イラン対立が深まる中、トランプ米大統領が24日、ホルムズ海峡を通過するタンカーに石油輸送の大半を依存する日本や中国を挙げ、「なぜわれわれは他国のために海上輸送路を無償で守っているのか」とツイッターに投稿した。
 聞き逃せない重大な警告である。
「自国の船は自国で守るべきだ」との問いかけを「同盟軽視」と批判するだけでは済まされぬ。エネルギー供給を中東に頼る国として海洋安全保障への取り組みが問われている。

 今週大阪で開催される20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で安倍晋三首相には、ホルムズ海峡の安全確保について議論を主導してもらいたい。
 
トランプ氏は米軍無人偵察機の撃墜を念頭に、イランの最高指導者ハメネイ師を含む同国への追加制裁を発表した際、「米国は将来的にも自制するとはかぎらない」と述べた。これ以上の挑発は容認できないとの立場である。

 しかもトランプ氏は、一旦指示した軍事行動を土壇場で撤回したばかりだ。一方のイランは革命防衛隊など強硬派が反米姿勢を強めており、今後も一触即発の事態が続くのは避けられまい。

 
日本はいや応なく米イラン間の緊張に巻き込まれている。今月、安倍首相がテヘランを訪問した際に、ホルムズ海峡で日本の海運会社が運航するタンカーが攻撃を受ける事態に直面した。米国はイランが関与したとしている。
 しかし、その直後に
岩屋毅防衛相は「現時点では自衛隊へのニーズは確認されていない」と艦船派遣の可能性を早々否定し、日本向けの石油輸送を自ら守る覚悟も備えもないことをさらけ出した

 トランプ氏の投稿に呼応して
中東歴訪中のポンペオ国務長官は、イランの軍事脅威に対抗する連合の構築を訴えた同行した高官も各国がペルシャ湾岸に艦船を派遣し、タンカーなどの航行の安全を図る考えを提唱した。
 現に
ソマリア沖では、海賊対処のため海上自衛隊が各国海軍と協力して民間船舶を守っている。国際的な海上監視は、武装勢力による挑発や紛争抑止に有効だ。

 シェールガス増産で中東依存を弱める米国が、安全の負担を同盟国・友好国に求める傾向は不可避だ。
わが国の生命線をどう守るか、政府は護衛艦の派遣を含めて真剣に検討すべきときである。

 【G20】米、ホルムズ海峡の安全確保理由に「イラン包囲網」構築へ - 産経ニュース

 専門家が読む「トランプ氏が日米同盟離脱を検討」報道:日経ビジネス電子版

 トランプ米大統領が24日、ホルムズ海峡を通過するタンカーに石油輸送の大半を依存する日本や中国を挙げ、「なぜわれわれは他国のために海上輸送路を無償で守っているのか」とツイッターに投稿しました。
 「自国の船は自国で守るべきだ」との問いかけは、トランプ大統領の掲げる「アメリカファースト」の発想からは当然予測されることです。

 まして、シェールガス増産で中東依存を弱める米国が、ホルムズ海峡の航行の安全保障の主役である必要性は薄いということでしょうか。
 しかし、米国がこの地域に軍隊を派遣しているのは、自国のエネルギー輸送の安全確保の為だけなのか。
 中東での覇権争いが主眼では?
 米軍がこの地域から撤退することには、早速イランが歓迎コメントを発していますし、覇権拡大を狙っている中国も歓迎していることは、諸兄がご承知の通りです。

 これらの動きに対し、岩屋毅防衛相は「現時点では自衛隊へのニーズは確認されていない」と艦船派遣の可能性を早々否定し、日本向けの石油輸送を自ら守る覚悟も備えもないことをさらけ出したことは、残念ですね。
 (米軍との共同行動要請に、対応できない為、予防線を張っている?)

 現状の実態がそうであっても、ソマリア沖には自衛隊の派遣もしていることだし、実際に日本の企業のタンカーが被害にあっているのですから、対応の検討をするとか、言いようもあるし、実際に自国のことは自国で護るのが国際原則でしょう。
 (憲法前文では、日本の安全保障は、他国民に異存すると書かれているのですが...。)

 その米国も、イランとの緊張の高まりを受け、G20では安全確保を理由に各国に「イラン包囲網」への参加を求める構えとみられているのだとか。つまり、米軍の派遣は、「イラン包囲網」が主目的。
 【G20】米、ホルムズ海峡の安全確保理由に「イラン包囲網」構築へ - 産経ニュース

 米ブルームバーグ通信が6月24日、「トランプ大統領が最近、側近との会話で『日米同盟の破棄』に言及した」と報じたことが、騒動をおこしています。 

 専門家が読む「トランプ氏が日米同盟離脱を検討」報道:日経ビジネス電子版

 日米同盟が、米国は日本を護るのに、日本は米国を護らないというトランプ大統領の主張は、今に始まった事ではなく、さきの大統領選の時に既に唱えていたこと。
 なので、安倍首相は、トランプ氏に接触して、理解を求めてきた。
 
 日米同盟は、日本が基地やおもいやり予算を提供するのに対して、米国が核の傘とシーレーン防衛を提供する、というのが大きな構図。「非対称」ではあるが「平等」とされてきた。しかし、「トランプ大統領はこの非対称部分を不平等と認識していることになる」。在日米軍基地が持つ米国にとっての価値をトランプ氏が理解していないことになるのです。
 理解しているが、ディールの牽制球に使っている?

 トランプ大統領が日米同盟の破棄を本気で考えている場合、日本には今後、どのような選択肢が考えられるか。一つは憲法の改正だと、明海大学の小谷哲男准教授。
 しかし、現時点で直ぐに改憲するのは事実上、不可能。
 関係を対等にするのでなければ、どうするか。
 ①可能な範囲で防衛協力を拡大
 ②米軍駐留経費の負担増
 ③貿易協議での譲歩。
 現実的な選択肢と考えられるのはこれらの対応、およびその組み合わせだろうと小谷氏。

 参院選終了後までの延期をした日米貿易交渉の詰め。対欧州勢との攻防での成功体験を持つトランプ氏。みっつとも獲得が狙いですが、特に③が主眼でしょう。

 日本も核兵器を持つかどうかの議論も必要となりますし、持つかどうかは別にしても、自国は自国で護るという普通の国になって、防衛力の強化と、米国以外の国々との連携強化が求められますね。


 # 冒頭の画像は、攻撃を受けた日本の国華産業が運航するタンカー。左の矢印は爆発で損傷した箇所を示す
  イラン ホルムズ海峡封鎖で「令和のオイルショック」到来か (1/3ページ) - zakzak





  この花の名前は、オオバキスミレ


↓よろしかったら、お願いします。



写真素材のピクスタ


Fotolia


日本は国境を守れるか (プレイブックス・インテリジェンス)
尖閣諸島灯台物語





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« G20 注目は米中首脳会談... | トップ | 中国のA2/ADをはねのける米国... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本を護ろう」カテゴリの最新記事