東部ドンバス地域の完全制圧へ集中攻勢をかけるロシア軍により、ガイダイ州知事が 5月30日、「大半の地域がロシアに支配された」と地元テレビに語る状況で、露軍の攻勢が報じられ、ウクライナ精鋭部隊の退避が報じられています。
しかし、当初は失敗続きだったロシア軍が盛り返しているようにみえるが、「作戦レベルでロシア軍が成功を収めるのは難しい」と指摘するのは、元陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏。
「ウクライナ軍は今月中旬以降に西側諸国が供与した兵器を入手し、教育訓練をして攻勢に出ようとする。露軍占領地域のうち攻勢をかけやすいヘルソンで奪回作戦を行うだろう」と渡部氏。
ウクライナ側は、セベロドネツクとドンバスの地域防衛に注力するか、精鋭部隊を温存するかでは、部隊温存が戦術としては正しいとの専門家の意見が多数派のようですね。
一方、セベロドネツクとドンバスの占領に専念するロシア軍は、へルソンでの脆弱性を生み続けていると渡部氏。
渡部氏は「セベロドネツクに投入した兵力は損害を受け、兵器も旧式を投入するほど枯渇している。現在ドンバスに集中する露軍は次の段階で南部に兵力を割かざるをえないが、大隊戦術群(BTG)も打撃を受けており、『数合わせ』の部隊では力を発揮しない。今月中旬以降は占領地域を守るだけの戦いに移行せざるをえない」と。
英大衆紙デーリー・ミラー(電子版)は、英国の機密報告書を紹介し、「ロシア軍が大規模な損失によって崩壊する可能性がある」と伝えたのだそうです。
英国防省は「ロシア軍の中下級将校が壊滅的な損失を受けた可能性が高い」との見方。
軍内では「局地的な反乱が起きているとの報告が複数ある」と。
渡部氏は「セベロドネツクに投入した兵力は損害を受け、兵器も旧式を投入するほど枯渇している。現在ドンバスに集中する露軍は次の段階で南部に兵力を割かざるをえないが、大隊戦術群(BTG)も打撃を受けており、『数合わせ』の部隊では力を発揮しない。今月中旬以降は占領地域を守るだけの戦いに移行せざるをえない」と。
一方、ロシア国内のプーチン氏周辺では、エリツィン元大統領の義理の息子でプーチン氏の顧問を務めるワレンチン・ユマシェフ氏が辞任。
各界からの不満も噴出しており、新興財閥オリガルヒでは、銀行創業者のオレフ・チンコフ氏が「反戦」を表明。「アルミ王」のオレク・デリパスカ氏も23日に「核戦争の恐れが現実のものになっている」と通信アプリに投稿した。芸能界でも多くのスターが侵攻後に出国。
ポストプーチンの報道間迄みられるように。
ロシアのエリートに広がる「ポスト・プーチン」論議 有力後継は【解説委員室から】:時事ドットコム
渡部氏は「国内でもプーチン氏への反発は強まるばかりだろう。健康状態についても英国のオリガルヒが出典との情報もあり、必ずしも噓とはいいがたい。軍内部にも噂が伝わっている可能性は高く、士気にも影響が出てくるのではないか」と。
一進一退の両軍の攻防。
当初の、首都キーウも含み、全土に展開した露軍の戦術失敗と戦力損耗から、重点要所に集中し個別占領を展開に戦術変更した露軍。
かたや、米国他から最新兵器の補充を受け、訓練を経て 6月以降攻勢に転じるウクライナ軍(なので地域死守より兵士温存を優先)。
長期戦化がよそくされますが、プーチン氏周辺で兆しのみえる乱れが実現すれば、急転の可能性も。
眼が離せませんね。
# 冒頭の画像は、ポストプーチンで取沙汰されたことのある、ドミトリー・コワリョフ氏とプーチン
この花の名前は、ケシ
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しかし、当初は失敗続きだったロシア軍が盛り返しているようにみえるが、「作戦レベルでロシア軍が成功を収めるのは難しい」と指摘するのは、元陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏。
「ロシア軍崩壊」英機密報告書が予測 エリツィンの義息離反、兵器も旧式を投入するほど枯渇か 「プーチン氏余命2、3年」重病説消えず - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2022.6/2
ウクライナ東部ドンバス地域の完全制圧へ攻勢をかけるロシア軍だが、「大規模な損失による軍崩壊」を英機密報告書が予測していることが分かった。モスクワでもウラジーミル・プーチン大統領と関係の深い超大物政治家の親族らが側近から離反するなど政情の不安定化は進む。「余命2~3年」など重病説も消えず、戦局に暗雲をもたらすことになりそうだ。
東部ルガンスク州でウクライナ軍の最後の抵抗拠点となる要衝セベロドネツク市について、ガイダイ州知事は5月30日、「大半の地域がロシアに支配された」と地元テレビに語った。
ロシア軍はウクライナ部隊の包囲を図り、セベロドネツクとドネツク州バフムトを迫撃砲などで猛攻撃している。市民の退避や人道支援物資の搬入もできない状況で、基幹インフラは100%破壊されたという。
南部のへルソンではモバイル通信やインターネットサービスなど、すべての通信が遮断されたという。当初は失敗続きだったロシア軍が盛り返しているようにみえるが、「作戦レベルでロシア軍が成功を収めるのは難しい」と指摘するのは、元陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏。
「ウクライナ軍は今月中旬以降に西側諸国が供与した兵器を入手し、教育訓練をして攻勢に出ようとする。露軍占領地域のうち攻勢をかけやすいヘルソンで奪回作戦を行うだろう」と指摘する。
米シンクタンクの戦争研究所(ISW)もロシア軍の動向について「セベロドネツクとドンバスの占領に専念していることが、へルソンでのロシアの脆弱(ぜいじゃく)性を生み続けている」と分析した。
英大衆紙デーリー・ミラー(電子版)は5月30日、英国の機密報告書を紹介し、「ロシア軍が大規模な損失によって崩壊する可能性がある」と伝えた。
ロシア兵約3万350人の犠牲が出ているといい、「プーチン氏は小さな勝利のために支払うに値する代償だと考えているが、軍隊にとっては行き過ぎだ」と断じる。「(クレムリン内部では)作戦が破滅的なほど運んでいないというメッセージをプーチン氏と側近に伝えようとする試みがみられる」と伝えた。
英国防省は「ロシア軍の中下級将校が壊滅的な損失を受けた可能性が高い」との見方だ。経験豊富な指揮官の不足により士気の低下や規律悪化が続いており、軍内では「局地的な反乱が起きているとの報告が複数ある」としている。
前出の渡部氏は「セベロドネツクに投入した兵力は損害を受け、兵器も旧式を投入するほど枯渇している。現在ドンバスに集中する露軍は次の段階で南部に兵力を割かざるをえないが、大隊戦術群(BTG)も打撃を受けており、『数合わせ』の部隊では力を発揮しない。今月中旬以降は占領地域を守るだけの戦いに移行せざるをえない」とみる。
最高司令官であるプーチン氏の健康不安説をロシア側は否定するが、次から次へと情報が流れてくる。
前出のデーリー・ミラーはロシア連邦保安局(FSB)要員の話として、プーチン氏は進行型のがんで「生き永らえるのに2~3年しかないだろう」と報じた。視力も弱っており、テレビ出演などの際には巨大な文字の〝カンニングペーパー〟が必要だという。
ロイター通信(日本語版)は30日、ボリス・エリツィン元大統領の義理の息子でプーチン氏の顧問を務めるワレンチン・ユマシェフ氏が辞任したことを関係筋の話として伝えた。ロシア連邦初代大統領のエリツィン氏はプーチン氏をFSB長官などを経て首相に抜擢(ばってき)、後継大統領への道を敷いた。
各界からの不満も噴出しており、新興財閥オリガルヒでは、銀行創業者のオレフ・チンコフ氏が「反戦」を表明。「アルミ王」のオレク・デリパスカ氏も23日に「核戦争の恐れが現実のものになっている」と通信アプリに投稿した。芸能界でも多くのスターが侵攻後に出国したという。
前出の渡部氏は「国内でもプーチン氏への反発は強まるばかりだろう。健康状態についても英国のオリガルヒが出典との情報もあり、必ずしも噓とはいいがたい。軍内部にも噂が伝わっている可能性は高く、士気にも影響が出てくるのではないか」と語った。
ウクライナ東部ドンバス地域の完全制圧へ攻勢をかけるロシア軍だが、「大規模な損失による軍崩壊」を英機密報告書が予測していることが分かった。モスクワでもウラジーミル・プーチン大統領と関係の深い超大物政治家の親族らが側近から離反するなど政情の不安定化は進む。「余命2~3年」など重病説も消えず、戦局に暗雲をもたらすことになりそうだ。
東部ルガンスク州でウクライナ軍の最後の抵抗拠点となる要衝セベロドネツク市について、ガイダイ州知事は5月30日、「大半の地域がロシアに支配された」と地元テレビに語った。
ロシア軍はウクライナ部隊の包囲を図り、セベロドネツクとドネツク州バフムトを迫撃砲などで猛攻撃している。市民の退避や人道支援物資の搬入もできない状況で、基幹インフラは100%破壊されたという。
南部のへルソンではモバイル通信やインターネットサービスなど、すべての通信が遮断されたという。当初は失敗続きだったロシア軍が盛り返しているようにみえるが、「作戦レベルでロシア軍が成功を収めるのは難しい」と指摘するのは、元陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏。
「ウクライナ軍は今月中旬以降に西側諸国が供与した兵器を入手し、教育訓練をして攻勢に出ようとする。露軍占領地域のうち攻勢をかけやすいヘルソンで奪回作戦を行うだろう」と指摘する。
米シンクタンクの戦争研究所(ISW)もロシア軍の動向について「セベロドネツクとドンバスの占領に専念していることが、へルソンでのロシアの脆弱(ぜいじゃく)性を生み続けている」と分析した。
英大衆紙デーリー・ミラー(電子版)は5月30日、英国の機密報告書を紹介し、「ロシア軍が大規模な損失によって崩壊する可能性がある」と伝えた。
ロシア兵約3万350人の犠牲が出ているといい、「プーチン氏は小さな勝利のために支払うに値する代償だと考えているが、軍隊にとっては行き過ぎだ」と断じる。「(クレムリン内部では)作戦が破滅的なほど運んでいないというメッセージをプーチン氏と側近に伝えようとする試みがみられる」と伝えた。
英国防省は「ロシア軍の中下級将校が壊滅的な損失を受けた可能性が高い」との見方だ。経験豊富な指揮官の不足により士気の低下や規律悪化が続いており、軍内では「局地的な反乱が起きているとの報告が複数ある」としている。
前出の渡部氏は「セベロドネツクに投入した兵力は損害を受け、兵器も旧式を投入するほど枯渇している。現在ドンバスに集中する露軍は次の段階で南部に兵力を割かざるをえないが、大隊戦術群(BTG)も打撃を受けており、『数合わせ』の部隊では力を発揮しない。今月中旬以降は占領地域を守るだけの戦いに移行せざるをえない」とみる。
最高司令官であるプーチン氏の健康不安説をロシア側は否定するが、次から次へと情報が流れてくる。
前出のデーリー・ミラーはロシア連邦保安局(FSB)要員の話として、プーチン氏は進行型のがんで「生き永らえるのに2~3年しかないだろう」と報じた。視力も弱っており、テレビ出演などの際には巨大な文字の〝カンニングペーパー〟が必要だという。
ロイター通信(日本語版)は30日、ボリス・エリツィン元大統領の義理の息子でプーチン氏の顧問を務めるワレンチン・ユマシェフ氏が辞任したことを関係筋の話として伝えた。ロシア連邦初代大統領のエリツィン氏はプーチン氏をFSB長官などを経て首相に抜擢(ばってき)、後継大統領への道を敷いた。
各界からの不満も噴出しており、新興財閥オリガルヒでは、銀行創業者のオレフ・チンコフ氏が「反戦」を表明。「アルミ王」のオレク・デリパスカ氏も23日に「核戦争の恐れが現実のものになっている」と通信アプリに投稿した。芸能界でも多くのスターが侵攻後に出国したという。
前出の渡部氏は「国内でもプーチン氏への反発は強まるばかりだろう。健康状態についても英国のオリガルヒが出典との情報もあり、必ずしも噓とはいいがたい。軍内部にも噂が伝わっている可能性は高く、士気にも影響が出てくるのではないか」と語った。
「ウクライナ軍は今月中旬以降に西側諸国が供与した兵器を入手し、教育訓練をして攻勢に出ようとする。露軍占領地域のうち攻勢をかけやすいヘルソンで奪回作戦を行うだろう」と渡部氏。
ウクライナ側は、セベロドネツクとドンバスの地域防衛に注力するか、精鋭部隊を温存するかでは、部隊温存が戦術としては正しいとの専門家の意見が多数派のようですね。
一方、セベロドネツクとドンバスの占領に専念するロシア軍は、へルソンでの脆弱性を生み続けていると渡部氏。
渡部氏は「セベロドネツクに投入した兵力は損害を受け、兵器も旧式を投入するほど枯渇している。現在ドンバスに集中する露軍は次の段階で南部に兵力を割かざるをえないが、大隊戦術群(BTG)も打撃を受けており、『数合わせ』の部隊では力を発揮しない。今月中旬以降は占領地域を守るだけの戦いに移行せざるをえない」と。
英大衆紙デーリー・ミラー(電子版)は、英国の機密報告書を紹介し、「ロシア軍が大規模な損失によって崩壊する可能性がある」と伝えたのだそうです。
英国防省は「ロシア軍の中下級将校が壊滅的な損失を受けた可能性が高い」との見方。
軍内では「局地的な反乱が起きているとの報告が複数ある」と。
渡部氏は「セベロドネツクに投入した兵力は損害を受け、兵器も旧式を投入するほど枯渇している。現在ドンバスに集中する露軍は次の段階で南部に兵力を割かざるをえないが、大隊戦術群(BTG)も打撃を受けており、『数合わせ』の部隊では力を発揮しない。今月中旬以降は占領地域を守るだけの戦いに移行せざるをえない」と。
一方、ロシア国内のプーチン氏周辺では、エリツィン元大統領の義理の息子でプーチン氏の顧問を務めるワレンチン・ユマシェフ氏が辞任。
各界からの不満も噴出しており、新興財閥オリガルヒでは、銀行創業者のオレフ・チンコフ氏が「反戦」を表明。「アルミ王」のオレク・デリパスカ氏も23日に「核戦争の恐れが現実のものになっている」と通信アプリに投稿した。芸能界でも多くのスターが侵攻後に出国。
ポストプーチンの報道間迄みられるように。
ロシアのエリートに広がる「ポスト・プーチン」論議 有力後継は【解説委員室から】:時事ドットコム
渡部氏は「国内でもプーチン氏への反発は強まるばかりだろう。健康状態についても英国のオリガルヒが出典との情報もあり、必ずしも噓とはいいがたい。軍内部にも噂が伝わっている可能性は高く、士気にも影響が出てくるのではないか」と。
一進一退の両軍の攻防。
当初の、首都キーウも含み、全土に展開した露軍の戦術失敗と戦力損耗から、重点要所に集中し個別占領を展開に戦術変更した露軍。
かたや、米国他から最新兵器の補充を受け、訓練を経て 6月以降攻勢に転じるウクライナ軍(なので地域死守より兵士温存を優先)。
長期戦化がよそくされますが、プーチン氏周辺で兆しのみえる乱れが実現すれば、急転の可能性も。
眼が離せませんね。
# 冒頭の画像は、ポストプーチンで取沙汰されたことのある、ドミトリー・コワリョフ氏とプーチン
この花の名前は、ケシ
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