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習近平が米国訪問の道すがら、米国の裏庭といわれる地域の国々を歴訪しています。日米の中国包囲網へのお返しとの分析もありますが、安倍首相の中国周辺国歴訪を真似してとしか思えません。
習主席歴訪 中国「米の裏庭」に接近 カリブ諸国支援表明 影響力の拡大狙う (6/4 読売朝刊)
【北京=牧野田亨】中国の習近平国家主席は、カリブ海のトリニダード・トバゴと中米のコスタリカ、メキシコの公式訪問を開始した。「米国の裏庭」とも呼ばれるこれらの地域で中米諸国との関係を強め、影響力を拡大させる狙いがあるとみられる。
習氏は、最初の訪問国トリニダード・トバゴの首都ポートオブスペインで2日、同国とジャマイカ、バハマ、スリナムなどカリブ海諸国の9か国の首脳らと昼食会を開いた。中国外務省によると、習氏は、「カリブ海諸国とは近年、社会基盤建設や農業、医療など多くの分野で協力し、よい成果を得た」と指摘。今後3年間で?1、2か所に農業技術モデルセンター建設?100人の医療関係者派遣?1000人分の政府奨学金提供を約束した。出席者は「感謝」を表明したという。
カリブ海諸国や中米には、台湾との関係が深い国が多い。だが、昼食会に出席したドミニカやグレナダのように、経済支援などを受けて中国と国交を樹立する国も相次いでいる。習氏が2日夜から公式訪問を始めたコスタリカも、2007年に中国と国交を樹立。10年には自由貿易協定も締結し、中国はすでに第2の貿易相手となった。メキシコもペニャニエト大統領が4月に訪中したばかりだ。
カリブ海諸国や中米は米国の圧倒的な経済的影響下にある。ただ、人民日報系の国際問題専門紙・環球時報は「(米国との)協力関係は順調ではない。カリブ海諸国の指導者は米国に軽視されているとよく不満を言う」と分析。急速に発展してきた経済力を武器に、中国が両者の隙間を突いていることを示唆した。
また、中国は米国のアジア重視政策を「中国包囲網」と受け止め、警戒を強めている。環球時報は、オバマ米大統領が昨年11月にミャンマーを訪問し、民主化と経済改革の支援を表明したことを引き合いに出し、今回の外遊には「その『お返し』の意図がある」とする米紙の見方も伝えている。
オバマ政権、動向注視
【ワシントン=白川義和】オバマ米政権は、経済成長の可能性を秘める中米やカリブ諸国との経済・貿易関係の拡大を図っており、習近平国家主席の中米諸国訪問を注視している。オバマ大統領は5月初旬、メキシコとコスタリカを訪問し、中米との関係強化をアピールした。いずれも、習主席の今回の訪問先だ。
米国と北米自由貿易協定(NAFTA)を締結しているメキシコは、昨年12月から環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加している。大統領はメキシコ市での演説で、「米国とメキシコが協力すれば、太平洋の向こう側で多くの物を売ることができる」と述べ、米国の重要なパートナーであるメキシコとの結び付きを強める立場を打ち出した。
また、バイデン副大統領は5月下旬にトリニダード・トバゴを訪問。習主席の今回の歴訪先に含まれる同国は、米国への液化天然ガスの輸出国で、カリブ海諸一国で構成される「カリブ共{同体」の中心的存在とされる。ロサンゼルス・タイムズ紙は、カリブ海諸国が「米中貿易競争の激戦地と化した」としている。
【北京=牧野田亨】中国の習近平国家主席は、カリブ海のトリニダード・トバゴと中米のコスタリカ、メキシコの公式訪問を開始した。「米国の裏庭」とも呼ばれるこれらの地域で中米諸国との関係を強め、影響力を拡大させる狙いがあるとみられる。
習氏は、最初の訪問国トリニダード・トバゴの首都ポートオブスペインで2日、同国とジャマイカ、バハマ、スリナムなどカリブ海諸国の9か国の首脳らと昼食会を開いた。中国外務省によると、習氏は、「カリブ海諸国とは近年、社会基盤建設や農業、医療など多くの分野で協力し、よい成果を得た」と指摘。今後3年間で?1、2か所に農業技術モデルセンター建設?100人の医療関係者派遣?1000人分の政府奨学金提供を約束した。出席者は「感謝」を表明したという。
カリブ海諸国や中米には、台湾との関係が深い国が多い。だが、昼食会に出席したドミニカやグレナダのように、経済支援などを受けて中国と国交を樹立する国も相次いでいる。習氏が2日夜から公式訪問を始めたコスタリカも、2007年に中国と国交を樹立。10年には自由貿易協定も締結し、中国はすでに第2の貿易相手となった。メキシコもペニャニエト大統領が4月に訪中したばかりだ。
カリブ海諸国や中米は米国の圧倒的な経済的影響下にある。ただ、人民日報系の国際問題専門紙・環球時報は「(米国との)協力関係は順調ではない。カリブ海諸国の指導者は米国に軽視されているとよく不満を言う」と分析。急速に発展してきた経済力を武器に、中国が両者の隙間を突いていることを示唆した。
また、中国は米国のアジア重視政策を「中国包囲網」と受け止め、警戒を強めている。環球時報は、オバマ米大統領が昨年11月にミャンマーを訪問し、民主化と経済改革の支援を表明したことを引き合いに出し、今回の外遊には「その『お返し』の意図がある」とする米紙の見方も伝えている。
オバマ政権、動向注視
【ワシントン=白川義和】オバマ米政権は、経済成長の可能性を秘める中米やカリブ諸国との経済・貿易関係の拡大を図っており、習近平国家主席の中米諸国訪問を注視している。オバマ大統領は5月初旬、メキシコとコスタリカを訪問し、中米との関係強化をアピールした。いずれも、習主席の今回の訪問先だ。
米国と北米自由貿易協定(NAFTA)を締結しているメキシコは、昨年12月から環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加している。大統領はメキシコ市での演説で、「米国とメキシコが協力すれば、太平洋の向こう側で多くの物を売ることができる」と述べ、米国の重要なパートナーであるメキシコとの結び付きを強める立場を打ち出した。
また、バイデン副大統領は5月下旬にトリニダード・トバゴを訪問。習主席の今回の歴訪先に含まれる同国は、米国への液化天然ガスの輸出国で、カリブ海諸一国で構成される「カリブ共{同体」の中心的存在とされる。ロサンゼルス・タイムズ紙は、カリブ海諸国が「米中貿易競争の激戦地と化した」としている。
中国包囲網へのお返しと言いますが、中国包囲網が何故出来たのかを中国は反省すべきです。ベトナムが主導して、南シナ海へ覇権を拡張する中国へ、関係国が連携してあたろうと呼びかけ、ASEANの国々だけでは力不足の為、米国に支援を頼んだことがきっかけでした。
種は中国自身が蒔いたものなのですから、ASEAN諸国や日本が指摘する、南シナ海での行動規範の制定に賛同すれば済む話なのです。
訪米のおみやげは、TPP参加検討で、目的は戦後の秩序を敗戦国の日本が乱すとして戦勝国の米中が連携して日本に圧力をかける約束を得ることでした。G2で世界をリードする(支配する)合意も。
最近の中国首脳の外遊は、お金(貿易)をかたに中国の尖閣侵略の見方につくことを迫るPRを行く先々で行っています。こまったことに、そこそこの成果をあげています。
流石に米国は断った様ですが、面談場所を異例の対応をとり、習近平を重要視しているという、習近平の国内外へのパフォーマンスへの協力はした様です。TPPの他に、どんなおやげを貰うのでしょう?
日本への攻勢や侵略は、日本が強い対応はしないため進めていますが、米国に近い裏庭での攻勢は、ただでは済まないはずです。米国は、とりあえず習近平の訪問先を事前に自らも訪問し牽制しています。
今後も中国がエスカレートさせる時、米国がどのような対応をするのか。注目されます。
# 冒頭の画像は、コスタリカを訪問する習近平夫妻
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