遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

「ハトヤマは非常識」との評価

2009-12-04 19:05:32 | 日本を護ろう
 鳩山首相は、日米首脳会談でオバマ大統領と談話を発表した後、大統領と天皇陛下が逢うのを置き去りにしてシンガポールへ出発し、あろうことか、オバマ大統領の作業部会についてのコメント報道を打ち消す逆のコメントを発しました。オバマ大統領の面子は丸つぶれで、喧嘩を売っているのかとおもいました。
 その後は、年内早期決断に向けて動く方向に変化が見られていましたが、昨日(12/3)の朝から、年内決着の延期公表で、テレビも新聞も、日米関係(国の安全保障)を捨てて、自政権の政局を優先し社民党を採ったと、あの朝日新聞でさえ、朝日らしく若干庇いつつも疑義を挺する騒動です。
 鳩山は、オバマ大統領に喧嘩を得っているのか? - 遊爺雑記帳
 asahi.com(朝日新聞社):社説 2009年12月4日(金)普天間越年―鳩山首相は自ら道筋を/イラン核疑惑―外交決着に進路を戻せ
 普天間移設 年内決着へ首相は再考せよ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 「国家を揺るがす日米同盟の危機 米側の明らかな不快感」:イザ!

 鳩山首相と民主党がどれほど米国との関係を傷つけ続けているかは、上記"イザ"のリンクの岡本教授の正論への寄稿の通りで、既に諸兄もご存じの腹立たしいことばかりですので、詳しくは触れません。
 遊爺は気が長い方だと自認していますが、ゲーツ長官が訪日して相当な不快感を持って帰ったとのことですが、その気持ちは理解できます。これまでの長い歴史の信頼関係があればこそ、抑えてくれているのです。
 しかし、米国も国益は重視します。政権交代、しかも圧倒的な国民の支持を得たことに議席数上(得票数は議席ほどの大差ではない!)なっているので、誕生から90日を迎えようとする新政権の態度をそろそろ見極めて対応策を講じねばなりません。
 オバマ政権の重要課題として政権基盤にかかわるアフガニスタン増員発表について、基本構想の事前連絡は外務省、防衛省にはあったとのことですが、オバマ大統領の発表については鳩山首相にはなにも連絡なく実行されたのだそうですね。これまでの日米関係に対する配慮と、鳩山首相に対する態度の変更分別を示し始めたと感じるのですが、どうでしょう?
 それが更に、日米関係そのものへの影響へ発展しかねません。
 
米「ハトヤマは非常識」 日本軽視の恐れ (12/4 読売朝刊)

 「これでオバマ大統領との信頼関係を維持できると考えているなら、ハトヤマは相当非常識だ。個人的信頼関係は、崩れた」
 鳩山政権が年内決着を先送りするとの情報を聞いた米政府筋は、鳩山首相への怒りを隠さなかった。
 複数の米政府関係者によると、11月13日の日来首脳会談の際、現行計画での年内決着を求めたオバマ大統領に、首相が「信頼してほしい」と述べたにもかかわらず、翌14日に年内決着を「(米側に)約束したわけではない」と翻したことで、「鳩山首相は信用できない」という強い不信感が広がったという。
 今回の先送り方針は、その対日不信を一段と深めた。政権きっての知日派であるカート・キャンベル国務次官補らの影響力がさらに弱まり、日本の存在が今後軽んじられていくのは不可避の情勢だ。
 11月の大統領のアジア歴訪では、アフガニスタンへの部隊再派遣や、対北朝鮮問題での貢献策を打ち出した韓国の李明博(イミヨンパク)大統領が米政権から高い評価を得たという。また、米中間では、実務的な協力の拡大を通じ、「戦略的信頼」を構築していくことが合意された。米政府筋は「日本と新たなことを何かしようという意欲とエネルギーが弱まり、中韓との協力を模索する動きが強まっている」と語る。
 一方、日米関係の悪化が、日本の安全保障に直接的に悪影響を及ぼすとの見方も出始めた。日米関係筋は、「今、尖閣諸島をめぐって中国と摩擦が起きても、米国は従来より消極的な行動しか取らないのではないか」と懸念する。また、米国が日本防衛に関する負担を今後減らしていく恐れも指摘されている。(ワシントン支局小川聡)


 ゲーツ国防長官をなだめることができたのは、キャンベル、グレグソン両次官補など知日派だったとのことですが、鳩山首相のどうにも止まらないご乱行で、これらの人脈の立場も殺がれているということです。
 オバマ政権とて支持率低下が止まらず、更にその足を引っ張る日本の新政権とは、いい加減に手を切らないと、自分の政権維持に影響します。米民主党は、クリントン大統領の頭越し中国外交や貿易摩擦でのジャパンバッシングで見られたように、本来は内政重視の政党ですが、天皇陛下と会うときはその前にサウジアラビアのアブドラ国王におじぎをして国内でバッシングに遭っていたにもかかわらず、日本の文化に併せておじぎを敢行し、演説も鳩山以上に日本の首相かとまごうばかりのものという、従来の民主党らしからぬ対日姿勢だったのです。
 今回の鳩山首相の年内決着を断念についても、国務省のトナー報道部長は日米関係に悪影響を与えるかどうかは言及せず「米国は見直し作業をうまく進めることを手助けするだけ。反応はない」と静観する姿勢をしめしているとのことです。
 ただし、あくまで静観で、悪影響を与えることを否定はしていません。平野官房長官、北澤大臣は悪影響はないと、ノー天気な(自分勝手な希望)コメントを連発していますが、学級委員や組合幹部気分ではなく、プロの政治家なのですから米側の変化に気づかねばなりません。
 韓国、中国への接近、北との直接交渉などの、日本外しの記事が増えています。

 この大事なときですから、野党は一大奮起して、政局としてではなく、日本の将来のため坂本龍馬、高杉晋作他の幕末の偉人達のように、60年体制を内包したままで、重要案件は先送りし、自分の感情で密室で作った法案は、審議も尽くさず強行採決する前の政権でさえ破壊した旧態を復活させた民主党連立政権の過ちを、是正すべく立ち上がって欲しいのです。
 野党根性になじむ必要はありません。世界に向けて日本をリーダーシップのある国と発信し、信頼を勝ちうる、日本を代表する政治家・政党としての政治活動をすれば良いのです。民主党と米国や自由主義各国との仲を、龍馬のように取り持つのです。
 その姿をみれば、政局ばかりで政策がない、中国共産党以上の専制国家を築こうとする小沢連立政権の正体が見え始めた今、国民の信頼はあとからついてきます。

 野党の中から、そんな日本を救う政治家が、少しでも多く立ち上がっていただけることを祈っています。

 # 冒頭の写真は、官僚バッシングはするが、自治労懲戒処分者の優遇要求処置など、言われるがままの連合と首相のトップ会談




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34 コメント

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間違っています。 (ara)
2009-12-04 20:43:55
始めまして、お邪魔虫です。
あなたは間違っています。
オバマさんは打ち合わせた日にちを一日遅れて来日したのです。アメリカ兵士の銃乱射事件によるものです。
そのために、日程が詰まっていて、仕方なくそのような事情に至ったのです。しっかりと真実を見極めてください。
普天間の問題も、先送りで正解です。
アメリカも資金難で、これからは次第に覇権も狭まって行く運命にあるのです。日本も中国との関係を大事にシフトして行くしかないのです。
従前からの動向で物事を判断していては、時代から取り残されてしまいます・・・・・
返信する
コメントをありがとうございました (遊爺)
2009-12-05 00:58:17
araさん、早々のコメントをありがとうございました。

> オバマさんは打ち合わせた日にちを一日遅れて来日したのです。アメリカ兵士の銃乱射事件によるものです。

 はい、それは衆知の事実ですね。そのような緊急事態が発生したときに、どの様な優先順位で臨機応変に動くかで、その人の価値観が表にでますね。常識的なのか、非常識なのか...。
 特に、シンガポールで発言を翻したことは致命的でしたね。その後もふらふらして定まりません。今日も、県外、グアムの検討を支持した(されたと言われたほうは聞いてないと言ってる)と言ったり、辺野古移転は消えていないとか言ってますね。以前から、長引かせても混乱が増すだけだとも言ってました。そのとき、その場でころころ変わるので、何がやりたいのか解らないですね。

> 従前からの動向で物事を判断していては、時代から取り残されてしまいます・・・・・

変えることが全て正しい(良い)とは言えませんね。小泉改革はあれだけもてはやされたのに、今の評価はどうでしょう。(遊爺は、多くの評価すべき改革があったと今でも考えていますが。)
 今の民主党などの政権与党は、60年体制へ逆戻りのチェンジです。一部のマスコミに惑わされないで、広く情報を集めるよう遊爺は努めているつもりです。
 遊爺は、すこし元気のなくなった旧知の親友を見捨てて、主義主張の異なる羽振りのいいやつにへつらっていくような趣味は、残念ながら有していません。
 中華思想の元、異常な軍事力増強は覇権拡大を目指していることは、多くの情報に接しておられるとおりです。
 ただ、中国の伸張とロシアの復権、伸張といえば中国以上にインドといった国々なしで世界を考えることができないのは、ご指摘のとおりですね。
 だから、普天間移転を先送りして良いかは別で、普天間で身の危険が去る日を指折り数えて待ちわびている方々、そのことを知って、同県人で長年悩まれた上で苦渋の判断で受入を覚悟されたかたがたのお気持ちも考えねばならないと、遊爺は考えるのです。
 社民党の内紛に振り回されて政策を変更することが正しいとは思いません。
 県外、国外を具体策なしでマニフェストに唱えていたが、ここまでもつれてようやくこれから考えるよう指示をした。だから延期も考え始めたからいいという擁護論はありますが、そんなこと、マニフェストに書くときに考えておくべきですし、連立を組んだときからこの日がくるのは解っているのですから、日夜協議してこなくては行けないことが、放置され、ふらふら変化して無為に時間がたち先送りされてきました。すんだことは元にもどせないので言っても仕方ないですが。

 いずれにしても、貴重なご意見のコメントをありがとうございました。
返信する
折角ですので (ara)
2009-12-05 20:01:57
ご返答ありがとうございます。
いろいろと考え方の違いはありますが、普天間の問題は非常に難しい問題を孕んでいますから、一朝一夕には決断はできないだろうと思います。
アメリカが防波堤、前線基地としての日本をいつまでも考えている以上、日本が強く表面だって反抗する訳にもいかないのです。日本に軍備が全く無ければ、米軍もそそくさと撤退できるのでしょうが、なまじ軍事力があって、更に中国の太平洋進出を阻む好都合の地域であるがために、中途半端に砦としての色気意識を与えてしまっているのです。
しかし、アメリカのあらゆる衰退を見るに付け、これ以上アメリカに追随して行くのは、打ち出の小槌としてタカられる事でもあるし、共倒れの要素も含んで非常に危険なのです。
そのようなアメリカのタカリ体質から脱皮するのは困難ではあるが、何れは少しずつでも危険分散させて行かないと、日本がダメになってしまうのです。
アメリカとしては「可愛さ余って憎さ・・・・」になっているでしょうが、何しろ、次第に自民党による無駄の拡散によって、貧乏が追い掛けてくる現状の日本なのですから、資金難をアメリカにそれとなく知らせるしかないのです。アフガンに資金供給などは、全く馬鹿げた話です。
返信する
Re: 折角ですので (遊爺)
2009-12-05 23:24:59
araさん、こんばんは。

 岸を隔てて対峙する時の戦術としては、対岸に防衛線を構築する方法と、自沿岸に設定する方法とがあり、米国が前者を採っているのはご指摘の通りですね。
 同盟関係は、相互の国が国益で相互にメリットがあるから成立しますね。米国は自国の若者の命を賭けて両国の安全保障に努め、おかげで日本は城壁の中の安全なところで備えています。これは、戦後レジームと言われたりする、戦勝国による日本を押さえ込む施策の一環でもありました。
そのせいか、北に拉致されていることが国会で発言されても、なにも行動をおこせなかった時代もありました。
国際協力も、かつてはお金で済ませていて、世界の顰蹙をあび少しづつ汗をかき始めていましたが...。

 中国共産党が、戦後南北の国境で紛争が耐えませんが、日本に触手が及ばなかったのは何故なのでしょう。
 ひとにより様々な見解がありますが、遊爺は日米安全保障条約と米国の軍事力の抑止力だと考えています。
 全く軍備を持たなければ、攻めてこられることはないと主張される方々の集団(適切な言葉が思い当たらず恐縮です)があることは見聞きしたことがあります。その考えが間違っているかどうかは、史実の例を知りませんので遊爺にはなんとも意見を申し上げようがありません。
 ただ、永世中立国と言われるスイスではしっかりした軍備をしていますし、一人前の独立国と言われる国で軍備の亡い国は希なのでは(あるのかどうか調べたことがない)はないでしょうか? それに対し、前述の集団の方々の中には、平和憲法(戦勝国が作った)を有する日本がその先駆けになるのだと唱えておられるかたもいらっしゃいます。それも、やってみなければ解らないことですので、全面否定は出来ません。ただ、占領されて、チベットやウイグルの様になってから気が付いても取り返しはつきません。

アメリカ一辺倒での同盟関係で良いのかというご指摘には、方向としては異論はありません。ただ、アメリカが衰退するので手を切るということは遊爺の発想にはない選択肢です。
現に日本は、同盟国がアメリカ一国であったものを、オーストラリアとも同盟関係を構築しましたね。
豪もその直後に政権交代があり、親中と評されたりした政権が誕生しましたが、最近では中国の著しい軍拡に対抗して、軍備を増強する方向に転換していますね。
過度な軍拡競争は避けねばなりませんが、世界の常識になかなかなじまない中国は、何を考えているのでしょう。

> 次第に自民党による無駄の拡散によって、貧乏が追い掛けてくる現状の日本なのですから、

 政策なく政局を優先し、財源はあると大見得をきった票集め策のバラマキが大きいことは、報道は控えめですが、予算や国債発行額の数字が示しています。
 年の暮れを控えて、前政権の景気対策効果に続く二番底対策が急務な折り、140人の国会議員で中国旅行をするために国会日程を延長せず出かけてしまう。この議員さん達は、国民の方を向いているのか、何処をむいているのか、遊爺には理解が出来ません。
 民間人を含めて総勢600人は、羽振りのいい中国に、お裾分けのおねだりに行くのでしょうか?
返信する
ありがとうございます。 (ara)
2009-12-06 06:39:01
反対意見にも拘わらず紳士的に応対してくださって感謝します。
あなたの考え方から察すると、中国を事の他、敵対視しているようにしか読めません・・・・
何か過去の歴史を引き摺っているようです。
中国が日本に触手を伸ばす・・・・?
中国は平和裏に英国より香港を受け取りました。
台湾も今では、台湾の方から靡き出しています。
決して武力で強引に・・・・という話ではありません。北朝鮮に対しても強引を表面に出している訳でもありません。
チベット、ウィグルも、彼らが誰かに扇動されて暴動を起すから権力を行使したのです。
中国の軍事力も経済力もそれまでは、日本に触手を伸ばすほどのエネルギーはなかったのです。
やっと今になって空母の建造ではありませんか。
中国は、自国内での権力闘争に明け暮れて、他国を強盗侵略する意思など毛頭なかった歴史ではありませんか・・・・
むしろ、そのような弱点を西洋文明に侵食されてしまったのです。

返信する
続きます (ara)
2009-12-06 07:03:08
スイスを見本にするのなら、日本国民全員武器に持たせ、シェルターを建造すべきです。
戦争になれば私たちは、ミサイルから逃げ惑うしか手立てがないのです、自分や家族さえも守る事などできよう筈もないのです。
飛びますが、中国の日本への触手なし・・・・は、勿論安保も否定できませんが、それよりも多民族中国を立て直すのが精一杯で、ソ連共々日本に牙を向けるような体勢ではなかったのです。
日本も憲法9条の枠組みの中で、戦争を仕掛けられる立場にはなかったことも幸いしていますし、何よりみんなが豊かになるべく方向に目が向いていたことが、大陸との衝突を回避できていた事なのです。今の中国は正にその状態で、わざわざ危険な軍事力で資源のない日本を取りに行く必要など何処にもないのです。
アメリカと全面的に縁を切るというのは極論です。
中国だけでもなく、ロシアも北朝鮮も軍拡に動くのは、アメリカブッシュさんの「旗を見せろ!」という宣言からくるものです。世界を全部民主国家にするというアメリカに根強くあるネオコンの思想に危機感を感じた国々はみんな恐れ慄いたのです。
アメリカのこの強引な外交軍事姿勢は、世界も危惧しています。これからは経済においても中国無くして日本はありえないのです。遠くヨーロッパからも視線を向けられています。隣の日本国としても地の利を生かした働きかけをしなければならないのです。
返信する
中国 (遊爺)
2009-12-06 15:12:30
araさん、こんにちは。

> 反対意見にも拘わらず紳士的に応対してくださって感謝します。

 こちらこそ、真摯なコメントをいただきありがとうございます。

> 何か過去の歴史を引き摺っているようです。

 そんな風に読めますか。私の文書力のなさによるものですね。
 過去ではなく、blogを始めてから(スタートはこのブログとは違います)6年目に入っているのですが、この間にネットやそこで知った書籍を見聞きしている内に、自然にたどり着いた私見なのです。
 北朝鮮や中国にはその非常識さと危うさがお隣通しであるが故に、とりたてて気がかりなのです。特に、中国は経済力は日本を追い越して世界に大きな影響力を与える国に成長したのですから、非常識振りは世界の仲間とし握手できる程度には是正して頂きたいのです。
 かつて、胡耀邦主席時代にグローバルにおつきあい出来る国に変わろうとし、日本とも良好な関係を築き始めたことがありましたが、今回のオバマに対する鳩山首相のような、中曽根による裏切りがあり胡耀邦主席が失脚してしまいました。江沢民主席時代を経て、胡耀邦主席の流れを汲む胡錦濤主席が出現し、大幅に変わってきていることは十分承知しているつもりです。が、まだまだ軍や江沢民主席派の影響力があり、胡錦濤主席や、温家宝首相とは突出した考えの行動や発信があるように思っています。
加えて、その歴代の中では比較して常識的に胡錦濤主席でさえ、チベット平圧の功績が小平主席に認められ出世街道にのった話は有名ですね。
その中で、中国の軍事力の急成長振り(ご指摘の様に、経済力が亡いときはやりたくても出来ないので、口での戦いだけでしたがお金が出来てからはやり放題といっても良いくらいです)や、危うさの情報はネット上にいくらでもありますが、日本国の正式見解の「防衛白書」から抜粋してみます。見づらいので、以下のURLで参照されることをお勧めします。
 http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2009/w2009_00.html

<次へ続く>
返信する
中国 その2 (遊爺)
2009-12-06 15:15:35
前のコメントの続きです

----------------------------------------
日本の防衛ダイジェスト
 第1部 我が国を取り巻く安全保障環境
  第2章 諸外国の国防政策など
   中国は、軍事力の近代化(ミサイル戦力、航空戦力など)に努め、海洋における活動を活発化させている。また、空母保有に関し軍高官の発言などの動きがある。さらに、宇宙の軍事利用やサイバー戦能力の向上にも努めている。一方、国防費の詳細や軍事力の将来像は不明確である。
   
   # 昨年10月に津軽海峡を通過した中国艦隊の航跡が図と写真で表示有

第1部 我が国を取り巻く安全保障環境
 2 わが国周辺の安全保障環境
<中略>
 特に、今日、政治的・経済的に地域の大国として重要な影響力を持つ中国は、各国がその動向に注目する存在になっている。中国は、継続する高い国防費の伸びを背景に軍事力のさらなる近代化を推進しているが、その現状や将来像が明確にされていないため、中国の軍事力が地域情勢やわが国の安全保障にいかなる影響を与えていくのかが懸念されるところである。さらに、中国の安全保障や軍事に関する意思決定プロセスについて、透明性が十分に確保されていないことにより各国が不信感や誤解を抱く可能性が指摘されている。これらのことから、中国の軍事に関する透明性の一層の向上が求められており、中国との間で対話や交流を促進し、相互理解と信頼関係を一層強化していくことが重要な課題となっている。また、最近では、複数の軍高官が空母の保有に肯定的な発言を行っているほか、わが国周辺における海洋活動を活発化させており、わが国として注視すべき事象が生じている。
 
第2章 諸外国の国防策など
 第3節 中国
  1 全般
<中略>
   軍事面では、継続する高い国防費の伸びを背景に軍事力の更なる近代化に努めている。中国は、台湾問題を国家主権と領土保全に関わる問題として特に重視しており、軍事力の近代化においても当面は台湾の独立などを阻止する能力の向上を目指すものとみられるが、近年では、台湾問題への対処以外の任務のための能力の獲得にも取り組み始めている。中国は政治、経済的に地域の大国として着実に成長し続けているため、軍事に関しても、地域の各国がその動向に注目する存在となっている。

2 軍事
 1 国防政策
  (中国は)国の安全と発展の利益に適応した強固な国防と強大な軍隊の建設に努め、小康社会1を全面的に建設する過程で富国と軍の強化の統一を実現するとしている。
<中略>
    中国は、軍事や戦争に関して、物理的手段のみならず、非物理的手段も重視しているとみられ、「三戦」と呼ばれる「輿論(よろん)戦」、「心理戦」および「法律戦」を軍の政治工作の項目に加えた3ほか、「軍事闘争を政治、外交、経済、文化、法律などの分野の闘争と密接に呼応させる」4との方針も掲げている。

<注釈>
・ 「輿論戦」は、中国の軍事行動に対する大衆および国際社会の支持を築くとともに、敵が中国の利益に反するとみられる政策を追求することのないよう、国内および国際世論に影響を及ぼすことを目的とするもの。
・ 「心理戦」は、敵の軍人およびそれを支援する文民に対する抑止・衝撃・士気低下を目的とする心理作戦を通じて、敵が戦闘作戦を遂行する能力を低下させようとするもの。

<中略>
    中国の軍事力が地域情勢やわが国の安全保障にいかなる影響を与えていくのかが懸念されるところであり、慎重に分析していく必要がある。
    
   2 軍事に関する透明性
      中国は、従来から、具体的な装備の保有状況、調達目標および調達実績、主要な部隊の編成や配置、軍の主要な運用や訓練実績、国防予算の内訳の詳細などについて明らかにしていない。
<中略>
      04(同16)年11月に発生した中国原子力潜水艦による国際法違反となるわが国領海内潜没航行事案については、その詳細な原因は明らかにされていない。また、07(同19)年1月に中国が対衛星兵器の実験を行った際も、中国政府から実験の内容や意図などについてわが国の懸念を払拭するに足る十分な説明がなされなかった。さらに、同年11月に、中国は米空母キティホークなどの香港寄港を寄港予定日になって認めないことを通知し、その後寄港を認めることを通知し直したが、米海軍艦艇は既に寄港を断念し転針していた。これらの事案は、中国の軍事に関する意思決定や行動に懸念を生じさせるものである。
     
   5 海洋における活動
<中略>
     中国海軍などの海洋における活動には、次のような目標があるものと考えられる。
      第一に、中国の領土や領海を防衛するために、可能な限り遠方の海域で敵の作戦を阻止することである。これは、近年の科学技術の発展により、遠距離からの攻撃の有効性が増していることが背景にある。
      第二に、台湾の独立を抑止・阻止するための軍事的能力を整備することである。たとえば、中国は、台湾問題を解決し、中国統一を実現することには如何なる外国勢力の干渉も受けないとしており、中国が、四海に囲まれた台湾への外国からの介入を実力で阻止することを企図すれば、海洋における軍事作戦能力を充実させる必要がある。
      第三に、海洋権益を獲得し、維持および保護することである。中国は、東シナ海や南シナ海において、石油や天然ガスの採掘およびそのための施設建設や探査を行っている。05(同17)年9月の中国海軍艦艇による樫ガス田採掘施設付近の航行には、中国海軍が海洋権益を獲得し、維持および保護する能力をアピールする狙いもあったものと考えられる。
      第四に、自国の海上輸送路を保護することである。背景には、中東からの原油の輸送ルートなどの海上輸送路が、グローバル化する中国の経済活動にとって、生命線ともいうべき重要性を有していることがある。
 
----------------------------------------
返信する
中国 その3 (遊爺)
2009-12-06 15:30:07
前のコメントの続きです。

 他に、米国防省「中華人民共和国の軍事力に関する年次報告」というのもあります。
 http://www2.jiia.or.jp/pdf/resarch/h20_PRC/Military_Power_of_PRC_2008.pdf

 いずれにしても、日米政府が中国の軍事力拡大の目的や、その増大振りに疑念と警戒心をいだいていることはご理解いただけたかと存知ます。これは、日米に限らず、多くの国々に共通する見解です。
 同時に、遊爺が中国の非常識に注目しているバックボーン(と言うほど大げさなものではないですが。)もご理解いただければ幸甚です。
 
 ハトヤマが非常識から、中国の軍備が非常識な話に、話題が変わってきてしまった様です。長文で失礼しました。

返信する
中国の懸念材料まで・・・ (ara)
2009-12-06 19:04:22
ありがとうございます。
根底に「ショーザフラッグ」があるのです。
中国だけでもなく、ロシア、ヨーロッパの国々に於いても、超影響力大国アメリカの威光は現実のイラク、アフガンへの軍事参加を見ても分かる通りです。
とりわけ政治体制の違う中国、と、冷戦から変わったばかりのロシアの大国同士で、その怖れは強いのです。それを理解すべきです。
アメリカの超軍事大国には怖れを感じないのですか?アメリカこそ近年ではあちらこちらで戦争を繰り返していますよ、実際には日本もアメリカが恐ろしいのです。中国が軍事大国化したとしても、中国一国ではアメリカにはまだ核戦力や覇権の意味でも歯が立ちません。中露が共同して始めてアメリカに対抗できるのです。
今では、経済的にも中国を牽制する立場にはないのです。中国との取引が終わったら日本も終わります。そんな中で軍事力を恐れて、仲良くするのを躊躇うなどとは愚者のすることです。
例えば北朝鮮と一戦を交える事になれば、必ず中国が北朝鮮の支持に回ります。そうなるとこの世の終わりです。
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