米国抜きの「TPP11」成立に向けた交渉が続けられていて、7月に箱根で主席交渉官会合を開き、11月のAPEC首脳迄に具体的な選択肢を示すことになっているのだそうです。
米国が抜けたことにより、米国に譲歩して決まった「繊維製品の原産地規制」や「医薬品の開発データ保護期間」について再交渉の要求が出ているのだそうです。
「TPP11」は、これまで3回の会合が開かれ、カナダとメキシコは、NAFTAの再交渉を控え、「TPP11」への態度は保留。チリ、ペルーは、中国の参加での米国の抜けた穴を埋める主張。オーストラリアとニュージランドは米国抜き、更には国内認証を得た国での先行発効推進派。ベトナムとマレーシアは米国復帰説得派と意見が割れています。
TPP11 閣僚会合 何とか命脈を保った - 遊爺雑記帳
日本は早期発効を目指すため合意内容の改定は最低限にとどめたい考え。豪、ニュージランドも同様の考えで、国内認証を得た国での先行発効推進派です。
遊爺も、豪、ニュージランドの国内認証を得た国での先行発効推進に賛成です。
長く厳しい各国間の利害交渉を経てまとめられた原案。記事でも触れられている様に、修正を始めるときりがなくなります。米国の復帰を睨みつつ門戸は開けておく、あるいは復帰する時には原案に戻すと言うのなら、原案のままでよいでしょう。
日本が、ベトナムやカナダ等と機会をみつけて、「TPP11」についても個別に協議しているという小さく目立たない記事ですが見うけます。「TPP11」発行に向け、不断の努力をされている様子ですね。
ベトナムのフック首相「(TPP)米国抜きでも着地点を」 方針転換を示唆 - 産経ニュース
安倍首相は、中国主導の「一帯一路」構想への条件付き参画をほのめかしていました。自由主義陣営が主導するモデルの構築と先行実践の為にも、「一帯一路」との融合へのけん制にも、箱根で開かれる主席交渉官会議で進展が見られるよう、さらなる根回しを進めていただける様、期待します。
# 冒頭の画像は、「ベトナム投資カンファレンス」に出席し握手する、安倍首相と、
ベトナムのグエン・スアン・フック首相
この花の名前は、ニワゼキショウ
↓よろしかったら、お願いします。
米国が抜けたことにより、米国に譲歩して決まった「繊維製品の原産地規制」や「医薬品の開発データ保護期間」について再交渉の要求が出ているのだそうです。
TPP11、米要求項目の修正検討 医薬品データ保護期間など (6/8 産経)
米国を除く環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の参加11カ国が、米国の強い要求で盛り込んだ項目を一部見直す方向で検討していることが7日、分かった。繊維製品の原産地規則や、「生物製剤」と呼ばれる医薬品の開発データ保護期間などが候補だ。各国の不満を解消し、米国抜きの発効で足並みをそろえる狙いだが、合意内容の変更を認めれば要求が噴出する恐れがあり、議論を主導する日本の手腕が問われる。
TPPでは、他の多くの自由貿易協定(FTA)より厳格な原産地規則が採用された。繊維製品が関税撤廃・削減の恩恵を受けるには(1)糸を紡ぐ(2)生地を織る(3)縫製-の3工程を域内で行う必要がある。ベトナムは中国製の安い材料を使えなくなるため難色を示したが、米国が押し切った。
ベトナムは国内の反対派に対し、米国市場への繊維製品の輸出拡大をアピールして説得した経緯がある。このため、米国抜きの発効を受け入れるには、必要な工程数を少なくするなど原産地規則の見直しが必要と主張しているもようだ。
一方、医薬品の開発データ保護期間は、開発データを他の製薬会社が勝手に使えない期間を定めたもの。
巨大製薬産業を抱える米国はTPP交渉の終盤まで「12年」を主張したが、安価なジェネリック医薬品(後発薬)を使いたいオーストラリアやニュージーランドは「5年」を要求。難航の末、最終的に折衷案の「実質8年」で合意したものの、米国の離脱を受けて改めて5年にするよう求める声がある。変更が実現しても米国がTPPへの再参加を望んだ場合、8年に戻すことを視野に入れる。
11カ国は7月12~14日に神奈川県の箱根で首席交渉官会合を開く方向で調整する。米国抜きの発効に向けた懸案を洗い出し、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議までに具体的な選択肢を示す。
日本は早期発効を目指すため合意内容の改定は最低限にとどめたい考え。11カ国は既に関税分野の内容は変更しないことで一致。焦点の貿易ルール分野でも、投資規制の緩和などは合意内容が維持される見通し。
米国を除く環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の参加11カ国が、米国の強い要求で盛り込んだ項目を一部見直す方向で検討していることが7日、分かった。繊維製品の原産地規則や、「生物製剤」と呼ばれる医薬品の開発データ保護期間などが候補だ。各国の不満を解消し、米国抜きの発効で足並みをそろえる狙いだが、合意内容の変更を認めれば要求が噴出する恐れがあり、議論を主導する日本の手腕が問われる。
TPPでは、他の多くの自由貿易協定(FTA)より厳格な原産地規則が採用された。繊維製品が関税撤廃・削減の恩恵を受けるには(1)糸を紡ぐ(2)生地を織る(3)縫製-の3工程を域内で行う必要がある。ベトナムは中国製の安い材料を使えなくなるため難色を示したが、米国が押し切った。
ベトナムは国内の反対派に対し、米国市場への繊維製品の輸出拡大をアピールして説得した経緯がある。このため、米国抜きの発効を受け入れるには、必要な工程数を少なくするなど原産地規則の見直しが必要と主張しているもようだ。
一方、医薬品の開発データ保護期間は、開発データを他の製薬会社が勝手に使えない期間を定めたもの。
巨大製薬産業を抱える米国はTPP交渉の終盤まで「12年」を主張したが、安価なジェネリック医薬品(後発薬)を使いたいオーストラリアやニュージーランドは「5年」を要求。難航の末、最終的に折衷案の「実質8年」で合意したものの、米国の離脱を受けて改めて5年にするよう求める声がある。変更が実現しても米国がTPPへの再参加を望んだ場合、8年に戻すことを視野に入れる。
11カ国は7月12~14日に神奈川県の箱根で首席交渉官会合を開く方向で調整する。米国抜きの発効に向けた懸案を洗い出し、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議までに具体的な選択肢を示す。
日本は早期発効を目指すため合意内容の改定は最低限にとどめたい考え。11カ国は既に関税分野の内容は変更しないことで一致。焦点の貿易ルール分野でも、投資規制の緩和などは合意内容が維持される見通し。
「TPP11」は、これまで3回の会合が開かれ、カナダとメキシコは、NAFTAの再交渉を控え、「TPP11」への態度は保留。チリ、ペルーは、中国の参加での米国の抜けた穴を埋める主張。オーストラリアとニュージランドは米国抜き、更には国内認証を得た国での先行発効推進派。ベトナムとマレーシアは米国復帰説得派と意見が割れています。
TPP11 閣僚会合 何とか命脈を保った - 遊爺雑記帳
日本は早期発効を目指すため合意内容の改定は最低限にとどめたい考え。豪、ニュージランドも同様の考えで、国内認証を得た国での先行発効推進派です。
遊爺も、豪、ニュージランドの国内認証を得た国での先行発効推進に賛成です。
長く厳しい各国間の利害交渉を経てまとめられた原案。記事でも触れられている様に、修正を始めるときりがなくなります。米国の復帰を睨みつつ門戸は開けておく、あるいは復帰する時には原案に戻すと言うのなら、原案のままでよいでしょう。
日本が、ベトナムやカナダ等と機会をみつけて、「TPP11」についても個別に協議しているという小さく目立たない記事ですが見うけます。「TPP11」発行に向け、不断の努力をされている様子ですね。
ベトナムのフック首相「(TPP)米国抜きでも着地点を」 方針転換を示唆 - 産経ニュース
安倍首相は、中国主導の「一帯一路」構想への条件付き参画をほのめかしていました。自由主義陣営が主導するモデルの構築と先行実践の為にも、「一帯一路」との融合へのけん制にも、箱根で開かれる主席交渉官会議で進展が見られるよう、さらなる根回しを進めていただける様、期待します。
# 冒頭の画像は、「ベトナム投資カンファレンス」に出席し握手する、安倍首相と、
ベトナムのグエン・スアン・フック首相
この花の名前は、ニワゼキショウ
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