遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

菅 今度は原発輸出見直し

2011-07-23 00:05:37 | 新エネルギー
 わざわざ予告記者会見までした菅の脱原発は、政府見解ではなく菅の個人の考えだったと政府も菅も後追いで説明する大失態でした。ところが菅は、これに懲りずに、今度は原発輸出の見直しを国会答弁のなかで突如発言したのだそうですね。衆院予算委で、自民党議員から「『原子力は律することができない技術』と言いながら外国に売り込むのか」と、13日の会見との矛盾点を追及されての発言。
 国の基本政策の論議もなく、思いつきの人気取り発言のつじつまを合わせるための発言で、今、民主党マニフェストが間違いであったことを、菅を含め岡田幹事長、枝野官房長官等が一斉に謝罪しているように、出来ればいいねの話ををろくに精査せずに掲げてしまうのは、民主党のDNAなのですね。
 そのことが、政治不信を産み、外交では同盟国も含め世界から信用を無くし、国益を損ね、亡国への道を加速させているのですね。
 

原発輸出 首相、見直し示唆 苦し紛れ、日本の信用つぶす (7/22 産経)

経産省「国益無視」/経済界「支離滅裂」/米、説明を要求

 「脱原発依存」発言に続く、菅直人首相の原発輸出の見直し示唆に対し、旗振り役の経済産業省幹部は、「国益を無視した発言だ」と、不満を隠さない。国内原発関連メーカーも「はしごを外された」と戸惑う。原発を推進する米国も、日本の脱原発に不信感
を強めている。退陣を表明したはずの菅首相の発言で、日本の原子力政策への信用が日々失われている。
 原発輸出の見直しが、苦し紛れの発言なのは明白だ。20日の衆院予算委では、ベトナムへの輸出について、「外交手続きとしては進んでいる」と答弁し、継続を表明。自民党議員から「『原子力は律することができない技術』と言いながら外国に売り込むのか」と、13日の会見との矛盾点を追及された。
自らの発言と整合性をとるには、輸出見直しに言及せざるを得なかった
わけだ。
 枝野幸男官房長官は21日の会見で、首相答弁について、「見直しを示唆したとは受け止めていない」と発言。またしても
閣内不一致
が露呈した。

 「脱原発依存」を内閣の統一見解ではなく、「私の考え」に修正した行き当たりばったりの首相の言動に、米国も不快感をあらわにしている。
 訪米中の高橋千秋外務副大臣と20日に会談したナイズ米国務副長官は、「エネルギーをどうしていくのか」と説明を要求。高橋外務副大臣は、「今すぐという話ではないが、エネルギー基本計画を見直していく方向は間違いない」と弁明に追われた。

 原発事故後も、安全性の強化に取り組み、原発輸出を今後の成長の原動力に位置付ける国内メーカーの努力も台無しだ。
 
日立製作所は14日にリトアニアの原発計画で安全強化を提案し、優先交渉権を獲得したばかり。東芝は、政府とともにトルコの原発計画
の正式受注を目指して交渉を進めている。
 大手メーカーの関係者は「福島の事故と輸出は別次元の話。国内事情で対外的な約束をほごにすれば信用を失う」と危惧する。
 21日に始まった経団連の夏季フォーラムでは、丸紅の勝俣宣夫会長が「支離滅裂だ」とあきれた。経産省幹部は、「相手国との信頼が失われ、原発分野の人材流出も止まらなくなる」と危機感を強める。「いちいち取り合っていられない」と、吐き捨てる中堅幹部もいる。
 電力の安定供給のめども立たず、ほころびだらけの「脱原発」で、政権を延命しようとする首相への失望はもはや拭いようがない。

 福島第一の事故後もベトナムは、事故の前に民主党の前原氏、仙谷氏等が訪問して成約にこぎつけた日本の原発購入をするといち早く声明を出して支援してくれていました。日本の技術を評価し、事故の経験を活かした安全なものが導入されると期待していただいているのです。
 関連企業も、完全にあきらめていたものを、信頼と支援に報いようと、実現に向け立ち上がっていたはずです。
 普通の国なら、事故を起こした技術の国のものは、キャンセルして当然のところです。第一期はロシアから購入を決め、第二期を競合の末、民主党政府の注力もあり受注したもので、日本から無理して購入しなくても売り込みはいくらでもあるのです。
 
 ベトナムは、中国の南シナ海への覇権拡大に対し、ASEAN + 米国 での包囲網で、平和的解決協議を進めようと昨年から奮闘しています。日本との連携も求めています。それを、管の思いのつじつま合わせのために、思慮も熟議もなく独りで勝手な発言をしているのです。頭の中がからっぽを通り越して、狂人かと疑わしい言動が目立っている菅ですが、狂人をも超えて、国益を損なう犯罪者になりつつあります。
 北アフリカなら、デモで追放されてしかるべき存在です。自身はかつてデモの4列目に参加してたそうですが。

 米国もついに定見なくフラフラする菅政権に、不快感を表しているのだそうですね。9月には新総理になっているだろうと招待したつもりが、このまま居すわられて訪米されても話すことがないし、さぞや困っていることでしょう。
 一番不幸なのは、日本の国民や企業なのです。野党や自党内はおろか閣内からも退陣を迫られながらも、座にしがみつく菅は、日本の総理大臣が首にされることなくどこまで生き延びられるか、詐欺など想定外の手段を駆使すれば死ぬまで座にしがみつくことが出来る大実験が続いています。
 もういい加減に終わりにしないと、日本が滅んでしまいますが、民主党にも自浄能力がない。つまり、政権担当能力がないことが証明されていますね。
 自民党も、民主党より支持率が上だから解散総選挙をと、不見識なことを言い始めている。自民党の支持率が伸びているのではなく、民主党が勝手に転んで支持率を下げているだけと判っていない。なぜ政権交代が起きたのかの反省と、再生の改革がなされていないと自覚していない。

 # 冒頭の写真は、2010年10月 ベトナムの原発2基の受注で会談した菅とベトナムのグエン・タン・ズン首相



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